2025年6月14日
こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。
歯と歯の間に隙間があるすきっ歯は、見た目の問題だけでなく、お口の衛生状態や発音、食事などに様々な影響を及ぼします。すきっ歯を目立ちにくいマウスピース矯正で治療したいと考える方も多いでしょう。
この記事では、すきっ歯はマウスピース矯正で治せるのかを解説します。マウスピース矯正を選択するメリットやデメリット、費用や治療期間もご紹介するので、参考にしてください。
目次
すきっ歯とは、歯と歯の間がおよそ2mm以上空いている状態のことを指します。歯列全体に隙間があるケースもあれば、上の前歯の間だけが離れているケースもあります。
すきっ歯は専門用語で空隙歯列(くうげきしれつ)と呼ばれます。その内、前歯の隙間があることを正中離開(せいちゅうりかい)と呼びます。
乳幼児期の歯の間の隙間は、永久歯へ生え変わる際に自然と埋まることが多いです。乳歯より永久歯のほうが大きいため、永久歯がきれいに並ぶためには乳歯列期に隙間があったほうがいいとされています。
ただし、7〜8歳頃になってもすきっ歯が目立つ場合には、自然に隙間が無くならない可能性があります。
すきっ歯が起こる主な原因は、以下のとおりです。
歯の大きさや顎の骨格は遺伝の影響を受けるため、親がすきっ歯だと似た歯並びになる可能性があります。上唇の裏側から上前歯の歯茎中央に伸びている筋を上唇小帯と呼びますが、この部分が長く前歯2本の間まで伸びていると、隙間が生まれやすいです。
生まれつき歯の本数が少ない、または骨の中に埋まったまま生えていない歯があることも、すきっ歯の原因になり得ます。生まれつき通常より小さい歯(矮小歯)がある場合も、その分スペースができるのですきっ歯になりやすいです。
また、顎が大きい方の場合、スペースが余って隙間が生じることがあるでしょう。舌で前歯を押す、前歯の隙間に舌を入れ込むなどの癖も、すきっ歯を引き起こす可能性があります。
さらに、虫歯や歯周病によって歯を失った後に放置しておくと、すきっ歯になる可能性があります。隙間があると歯が移動しやすく、歯並びが崩れていくことがあるのです。
ここでは、すきっ歯を放置するリスクをご紹介します。
歯の隙間があると食べ物が挟まりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まります。特に、奥歯にすきっ歯があると歯ブラシが届きにくく、汚れが溜まりやすいです。汚れが落とせないまま時間が経つと、虫歯菌や歯周病菌が活発になるでしょう。
前歯にすきっ歯があると、発音が不明瞭になる可能性があります。特に、サ行とタ行は、前歯の隙間から空気が漏れ出ると発音が難しいです。
すきっ歯の場合、噛み合わせが悪くなる可能性があります。歯の一部に負担が偏ることで、歯の寿命が短くなるケースもあるでしょう。
また、噛み合わせが悪いとよく噛めずに飲み込むことになり、消化器官にも負担がかかります。
目立つ位置にすきっ歯があると、笑うことに抵抗を持つようになる方がいます。見た目へのコンプレックスは、自信喪失やストレスにつながり、人間関係にも影響する可能性があります。
すきっ歯の多くは、マウスピース矯正で治療が可能です。特に、軽度〜中等度の症例はマウスピース矯正で十分に対応できるでしょう。下記のような軽度〜中等度のすきっ歯は、マウスピース矯正で治療可能とされています。
重度のすきっ歯の場合は歯を移動させる距離が長いため、マウスピース矯正では改善が難しいケースが多いです。下記のような重度のすきっ歯の場合、マウスピース矯正では治療効果を得られない可能性が高いでしょう。
マウスピース矯正は歯を大きく動かすことや回転させること、垂直方向に動かすことを苦手としています。そのため、隙間が大きい歯並びや大掛かりな噛み合わせの調整が必要なすきっ歯の治療には向いていません。
すきっ歯を治すのにマウスピース矯正を選ぶメリットは、次の4つです。
マウスピース矯正の装置は透明で見えにくいため、治療していることが目立ちにくいです。歯並びをきれいに見せたいという気持ちから矯正治療を決める方が多い中で、ワイヤー矯正のように目立つ装置をつけることに抵抗がある方も多いでしょう。
矯正治療中でも口元を気にせずに過ごしたいという方に、マウスピース矯正が選ばれています。
マウスピース矯正は歯を移動させる力がワイヤー矯正に比べて弱く、痛みが少ないとされています。また、装置自体にも凹凸がないため、頬の粘膜や舌に当たって傷つくこともほとんどありません。
マウスピース矯正の装置は、患者様自身で取り外すことが可能です。食事や歯磨きのときは装置を外すため、治療前と同じように過ごせます。食事制限はなく、歯磨きのやりにくさもありません。治療前の生活とのギャップが小さいため、ストレスが少ないでしょう。
また、結婚式や面接などでどうしても一時的に外したい場面があれば、装置を外した状態で臨めます。
マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比較すると通院回数が少ないです。ワイヤー矯正では1か月に1回程度の通院が必要ですが、マウスピース矯正では2〜3ヶ月に一度とされています。
マウスピース矯正はメリットが多い一方で、デメリットも存在します。デメリットも踏まえた上で、治療方法を検討するようにしましょう。
マウスピース矯正は歯を動かす力が優しいため、その分治療期間が長いです。同じ歯並びに対する治療においては、ワイヤー矯正のほうが短期間で治療できる可能性があるでしょう。
マウスピース矯正は、患者様自身でマウスピースの管理をしなければなりません。装置はまとめて渡されることが多く、1〜2週間ごとに患者様自身で交換します。交換時期を守らなければ、歯の移動が計画どおりに進みません。
また、装置は1日20時間以上装着しなければなりません。装着時間が守られないと歯が予定通り動かないため、治療期間が長引くリスクがあります。装置を清潔に保つために、毎日洗浄する必要もあります。
患者様自身で装置を取り外せるのは大きなメリットですが、自己管理ができないと治療の効果が十分に出ないのです。
すきっ歯のマウスピース矯正にかかる費用の相場は、部分矯正の場合は20〜60万円、全体矯正の場合は80〜100万円程度です。前歯などの一部だけにすきっ歯がある場合は、気になる歯だけを矯正する部分矯正で治療が可能です。
ただし、自覚症状がなくても、噛み合わせに問題がある場合には全体矯正が必要です。
すきっ歯をマウスピース矯正で治す場合の治療期間の目安は、部分矯正の場合は3ヶ月〜1年、全体矯正の場合は2〜3年程度です。
治療期間は、すきっ歯の状態や治療範囲によって異なります。軽度のすきっ歯であれば部分矯正で対応でき、1年未満で治療が完了するケースが多いです。
また、治療後は歯の後戻りを防ぐために保定装置を装着します。保定装置は、歯の移動にかかった期間と同じくらいの期間つけておく必要があります。
隙間が少なく、奥歯の噛み合わせに問題がないような軽度〜中等度のすきっ歯はマウスピース矯正で治療が可能です。
ただし、隙間が大きい歯並びや大掛かりな噛み合わせの治療が必要な重度のすきっ歯の治療には、マウスピース矯正は向いていません。噛み合わせの問題はご自身では気づきにくいため、まずは歯科医院ですきっ歯の状態を診てもらうようにしましょう。
その上で、ご自身のライフスタイルや費用などを考慮して、歯科医師と治療方法を相談してみてください。
マウスピース矯正を検討されている方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。
当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。
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