2025年11月15日

こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。
歯の神経にまで達する深い虫歯や感染に対して行われる根管治療は、歯を抜かずに残すための大切な治療法です。この治療は複数回に分けて行われることが多く、その間、歯の中を清潔に保つために仮蓋(かりぶた)が使われます。
一見目立たない存在の仮蓋ですが、実は治療の成功を左右する重要な役割を担っています。
今回は、根管治療における仮蓋の役割や外れる原因、放置した際のリスク、そして外れてしまったときの正しい対処法について解説します。根管治療中の方や根管治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次

根管治療とは、虫歯や外傷によって歯の内部にある神経(歯髄)が炎症を起こしたり、感染したりした場合に行う治療です。
歯の根の中には根管と呼ばれる細い管があり、この中に神経や血管が通っています。炎症や感染が進行すると、激しい痛みや腫れを引き起こすだけでなく、放置すると歯を失う原因にもなります。
根管治療では、まず歯の内部にある神経や感染物質を丁寧に取り除き、根管内を洗浄・消毒します。そして根管の中を密閉することで、再び細菌が入らないようにします。
治療は1回で完了することはほとんどなく、多くの場合は数回にわたり行われるため、その間に歯の穴を塞いでおくための仮蓋が必要になるのです。

仮蓋は、根管治療中の歯に一時的に装着される蓋のことです。歯の内部が外部とつながったままだと、再び細菌が侵入して感染を引き起こすおそれがあります。そのため、治療と治療の間は仮蓋によってしっかりと封鎖しておく必要があります。
仮蓋には以下のような役割があります。
つまり、仮蓋は単なるフタではなく、治療をスムーズかつ確実に進めるための重要な存在なのです。

仮蓋は治療中の歯を保護する重要な存在ですが、さまざまな理由で外れてしまうことがあります。ここでは代表的な原因を詳しく解説します。
就寝中や無意識のうちに行われる歯ぎしりや食いしばりは、歯に大きな力を加えるため、仮蓋が脱落する原因になります。特に奥歯に装着された仮蓋は、強い圧力を日常的に受けやすく、これが繰り返されることで接着部分が徐々に緩み、やがて外れることがあるのです。
歯ぎしりや食いしばりは自覚がない場合も多いため、専用のマウスピースの使用などの対策が有効です。
根管治療後は歯の高さや噛み合わせが微妙に変化することがあり、それが適切に調整されていないと、特定の歯に過度な力が集中してしまいます。このようなアンバランスな状態は、仮蓋にとって大きな負担となり、脱落や欠けの原因になります。
また、噛み合わせのずれは仮蓋だけでなく、周囲の歯にも悪影響を及ぼす可能性があります。
仮蓋に使用される材料は、通常、数週間から1〜2ヶ月程度の使用を想定して作られています。そのため、治療が長引いたり、次の通院が遅れたりすると、仮蓋自体が徐々に劣化していきます。
劣化した仮蓋は硬さや密閉性が低下し、割れたり、すき間ができたりして外れるリスクが高まります。仮蓋の耐用期間を超えて使用しないことが、治療をスムーズに進めるために重要です。
治療中の歯に仮蓋が装着されている間は、普段以上に慎重なケアが求められます。氷や硬いおせんべいなどを噛む習慣、頻繁なガムの咀嚼、ボールペンを噛むクセなど、無意識の行動が仮蓋に大きな負担をかけていることがあります。
また、歯磨きの際に患部を強くこすりすぎると、仮蓋の縁が摩耗しやすくなり、そこから隙間が生じて外れることもあるでしょう。

仮蓋が外れたまま放置してしまうと、思っている以上に深刻なトラブルにつながるおそれがあります。ここでは、その主なリスクを詳しく見ていきましょう。
仮蓋は、歯の内部を外部からの細菌や汚れから守るバリアの役割を果たしています。その仮蓋が外れたままの状態では、唾液や食べかすが容易に入り込み、再び虫歯菌が繁殖しやすくなります。
根管内に細菌が入り込むと、せっかく進めてきた治療が台無しになり、再治療が必要になるケースもあります。最悪の場合には、抜歯が必要になることもあるため注意が必要です。
根管治療中の歯は、神経が取り除かれているため内部がもろくなっています。その状態で仮蓋が外れてしまうと、咬合圧や外部からの衝撃に耐えられず、歯が割れたり、ヒビが入ったりするリスクが高くなります。
特に奥歯など噛む力が強くかかる部位では、その危険性が一層増します。一度歯が破折してしまうと、補修が困難になり、抜歯が選択されることもあります。
仮蓋が外れた状態を放置すると、周囲の歯や対合する歯が少しずつ移動してしまい、本来の噛み合わせが崩れていくことがあります。
このような歯の移動はごくわずかでも、治療の妨げになるばかりか、将来的に顎関節への負担や頭痛などの不調を引き起こす原因にもなります。治療が長引いたり、追加の調整が必要になったりするため、早めの対応が求められます。
仮蓋が外れたことに気づいても、そのまま放置してしまうと再感染や歯の破折といったトラブルが起こりやすくなります。これにより、計画していた治療が中断され、再び根管内を洗浄・消毒しなければならなくなることもあります。
結果として治療期間が延び、再診回数も増えることで、費用面の負担も大きくなります。治療をスムーズに進めるためにも、仮蓋の異常は放置しないことが重要です。

仮蓋が外れた場合、焦る方も多いかもしれません。
しかし、正しく対処をすれば被害を最小限に抑えることが可能です。ここでは、仮蓋が取れたときに取るべき行動について解説します。
仮蓋が外れた状態では、歯の内部がむき出しになっており、とても敏感で繊細な状態です。舌や指で触ったり、硬い食べ物を噛んだりすると、細菌が入り込んで感染が再発するおそれがあります。
また、痛みやしみる感覚が強くなることもあるため、できるだけ患部を刺激しないようにすることが大切です。飲食時は、なるべく反対側の歯で噛むよう心がけましょう。
仮蓋が取れたとき、自宅にある接着剤などで無理に蓋をしようとするのは非常に危険です。
これらの物質は歯科用に設計されていないため、歯や根管内に悪影響を及ぼす可能性があります。また、誤って異物が根管内に入り込むと、炎症や治療の遅れにつながることもあります。
仮蓋が外れた場合は自分で応急処置をせず、清潔な状態を保ちながら速やかに歯科医院を受診するのが最善の方法です。
仮蓋が外れたことに気づいたら、なるべく早くかかりつけの歯科医院に連絡しましょう。数日放置するだけでも根管内に細菌が入り込むリスクが高まり、再治療が必要になる可能性があります。可能であれば、仮蓋が取れた当日中の受診が理想的です。
忙しい場合でも、痛みがなくても、後回しにしないことが歯を守る鍵となります。
仮蓋が外れた場合、口腔内を清潔な状態に保つことがより重要になります。歯磨きをするときはやわらかめの歯ブラシを使用し、患部を避けながらやさしく丁寧に行いましょう。
ただし、患部に強い水流や刺激を与えるようなうがいは避けてください。日常の口腔ケアを丁寧に行うことで、仮蓋が外れた際の二次トラブルを防ぐことができます。

根管治療は、歯を保存するために非常に重要な処置であり、その途中で使われる仮蓋もまた、治療の成否に関わる大切な役割を果たします。
仮蓋が外れること自体は珍しいことではありませんが、そのまま放置することで再感染や歯の破折、治療の長期化といったリスクが高まります。違和感や異変に気づいた時点で、自己判断せずに歯科医院へ早めに相談することが大切です。
根管治療中は、歯を守るための意識と行動が非常に重要です。治療を円滑に終えるためにも、仮蓋の状態に注意を払い、丁寧なセルフケアと早期対応を心がけましょう。
根管治療を検討されている方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。
当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。
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