歯のコラム

矯正治療中に虫歯に?原因や治療法、予防法を解説

2025年12月6日

矯正治療中に虫歯ができて痛むイメージ

こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。

「矯正治療中は虫歯になりやすいって本当?」とお悩みの方もいるでしょう。矯正治療ではブラケットやワイヤーなどの装置を歯に固定するため、通常の状態よりも汚れがたまりやすくなります。そのため、歯磨き不足が原因で虫歯になるケースが少なくありません。

本記事では、矯正治療中に虫歯になる原因と予防法、さらに虫歯になった場合の治療方法について詳しく解説します。矯正治療中の口腔トラブルを防ぐための参考にしてください。

矯正治療中に虫歯になる原因

ワイヤー矯正装置周辺に汚れがたまって虫歯の原因になるイメージ

矯正治療を行っているときに虫歯になりやすい要因はさまざまです。以下で、矯正治療中に虫歯になる具体的な原因を確認しましょう。

矯正装置周辺に汚れがたまりやすくなる

ワイヤーやブラケットを使用した矯正治療では、装置周辺に食べかすやプラークがたまりやすくなります。特に、歯と装置が接触している部分は掃除が難しく、磨き残しが多くなりやすいです。

磨き残しが多いと細菌が繁殖し、虫歯のリスクが高まります。装置の形状や素材によっては、食べ物が引っかかりやすく、粘着性のあるものも残りやすくなるため注意が必要です。

歯磨きがしにくくなる

ワイヤー矯正の場合、歯に取り付けられた装置の周りや歯間、裏側に食べカスが挟まりやすくなります。また、歯ブラシを使っても効率よく汚れを取り除くことが難しくなるため、歯垢が蓄積しやすくなります。歯垢を放置すると細菌の繁殖が進み、虫歯のリスクが高まるでしょう。

食生活の変化

治療中の食事の選択肢が変わることも、虫歯発生の一因になります。矯正中は硬いものや粘着性のある食べ物を避けるよう指示されることが多く、食生活が変化しやすいです。

マウスピース矯正では基本的に食事制限はありませんが、歯周組織が過敏になっているために硬いものを食べると痛みを感じる方が多いです。このため、柔らかい食べ物中心の食生活に変化する傾向があります。

唾液の流れが妨げられる

唾液には、虫歯菌の活動を抑えたり、酸を中和したりする働きがあります。

しかし、矯正装置を装着すると、歯の表面が覆われてしまうため、唾液が行き届きにくくなります。特に、ワイヤー矯正では、歯間や装置周辺に唾液が十分に触れにくくなるため、虫歯菌が酸を作りやすい環境になるのです。

マウスピース矯正の場合でも、歯をマウスピースで覆い続けることになるので、唾液の作用を十分に得られません。この影響で、虫歯になるリスクが高まります。

矯正治療中の虫歯を治療する方法

矯正治療中にできた虫歯を治療するイメージ

治療方法は虫歯の進行度や矯正の種類、治療方針などによって異なります。ここでは、一般的な治療方法を確認していきましょう。

ワイヤー矯正の場合

ワイヤー矯正とは、歯にブラケットを直接装着し、そこにワイヤーを通して力をかけることで、歯を移動させて歯並びを整える治療法です。ブラケットやワイヤーが固定されているため、これらが虫歯治療の妨げになることが非常に多いです。

基本的には、ブラケットやワイヤーを一時的に外して虫歯を治療します。矯正装置が治療の邪魔にならない場合はそのまま治療するケースもありますが、虫歯を除去しきれないと悪化していく可能性があります。そのため、装置を外して虫歯をしっかり治療してから矯正治療に戻るケースが多いでしょう。

虫歯治療中は矯正治療が進まなくなるので、虫歯治療後、歯並びの状態などを再度確認して必要に応じて治療計画を修正することもあります。

マウスピース矯正の場合

マウスピース矯正では、矯正装置の取り外しが可能なため、ワイヤー矯正よりもスムーズに虫歯治療を進められることがあります。軽度の虫歯であれば、虫歯治療時のみマウスピースを外して、処置が終わったらマウスピースを装着して矯正治療を進められます。

ただし、虫歯が進行していて、詰め物や被せ物が必要になる場合は、マウスピースの再作成が必要になるかもしれません。マウスピースを作り直す場合、1ヶ月程度かかることがあります。この間は矯正治療が進まないことになるので、虫歯は予防することが非常に重要です。

矯正治療中に虫歯になるのを防ぐには

矯正治療中の虫歯防止に正しい歯みがきや歯間ブラシを使うイメージ

矯正治療中であっても、適切なケアを行うことで虫歯のリスクを大幅に減らせます。ここでは、矯正治療中に虫歯にならないための具体的な予防策を紹介します。

正しい歯磨きを習慣づける

矯正装置を装着している間は、ブラケットやワイヤーの周りに食べかすやプラークがたまりやすくなります。そのため、通常の歯磨きよりも、細かい部分まで意識して丁寧に磨くことが必要です。

歯ブラシは毛先が細いものや、ヘッドの小さいものを選びましょう。補助的な歯間ブラシを使用し、歯と装置の間にたまった汚れをかき出すことも意識してください。

マウスピース矯正の場合でも、矯正治療中は虫歯のリスクが高いため、しっかりと歯磨きを行うことが重要です。

デンタルフロスや歯間ブラシを活用する

歯ブラシだけでは取り除けない汚れが、装置と歯の間や歯と歯の間に残るケースは少なくありません。歯ブラシの毛先が細かい隙間に届かない場合には、デンタルフロスや歯間ブラシを併用しましょう。

ワイヤー矯正では、ブラケットの周りやワイヤーの下など、歯と歯茎の境目に細菌が溜まりやすいため、フロスを通すだけでも口腔内の衛生状態は大きく改善されます。正しい使い方を歯科医院で聞いておくと良いでしょう。

食生活を見直す

食べ物や飲み物の取り方も、虫歯予防に大きく関わります。砂糖を多く含む間食やジュース、スポーツドリンクの頻繁な摂取は、虫歯のリスクを高めます。小まめに飲食をとる習慣がある方や、長時間かけて甘い飲み物を飲む習慣がある方は注意が必要です。

また、食後は口の中に食べカスや糖分が残り、虫歯菌の活動が活発になります。1日3食のあとは歯磨きを行う、または間食を控える習慣をつけることで、口腔環境を保ちやすくなるでしょう。

装置や歯に付着しやすいキャラメルなどの粘着性の高い食べ物を控えることも、虫歯予防に有効です。

フッ素を活用する

フッ素には、再石灰化を促進し、歯質を強化する効果があります。さらに、市販のマウスウォッシュやジェルにもフッ素配合の製品が販売されていますので、積極的にフッ素を活用しましょう。

定期的に歯科医院でチェックを受ける

矯正治療中は、通常より高頻度で口腔内のチェックを受けることが望ましいです。自分では気づきにくい初期段階の虫歯でも、専門家の目であれば早期に発見できる可能性が高いです。

また、矯正装置の種類によってお手入れの仕方には違いがあるため、使用中の装置に応じたアドバイスを受けることで、虫歯になるリスクを減らせます。

定期検診では、口内のチェックだけでなくクリーニングを受けられることも多いです。普段のケアで取り除けていない汚れを除去してもらえるので、虫歯だけでなく歯周病などの口腔トラブルを予防する上でも非常に重要です。

まとめ

矯正した美しい歯並びで笑う女性

矯正治療中は、食べかすが溜まりやすく歯磨きもしにくいことから、虫歯になりやすい環境にあります。治療中に虫歯ができた場合は、進行度や矯正の種類に応じて一時的に治療を中断することもありますが、軽度の場合は装置をつけたままで対応できる可能性もあります。

ただし、再発を防ぐためには、日々のセルフケアが何より重要です。デンタルフロスや歯間ブラシ、歯科専用のケアアイテムを駆使し、フッ素の活用や食生活の見直しも取り入れましょう。矯正治療を成功させるには、口腔内の健康を維持することが欠かせません。

矯正治療を検討されている方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。

当院のホームページはこちらWeb予約もお受けしております。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひご覧ください。

帆足 公人 理事長

■この記事の監修者

帆足 公人 理事長

経歴
  • 1981年、歯科医師国家試験合格、歯科医師免許取得後、米国ミシガン大学(University of Michigan)歯学部大学院に入学。 補綴学(入れ歯や差し歯、審美やインプラント、噛み合わせや顎関節症などを専門とする学問)と歯周治療学(歯周病を専門とする学問)のダブルマスター(2つの学科の専門医)を取得。両学科の講師を経て1990年に帰国。
  • 9年間のアメリカ留学中に学んだ先端歯科医療技術と同時に、予防に対する意識の高さに感銘し、日本での治療中心のCure(治療)からCare(ケア)への予防歯科医療を目指し、早くから日々の臨床に取り組んできた。
  • 1999年5月に現在の医療法人社団公歯会、神田橋デンタルオフィスを開業し、それぞれの年齢のライフステージにあった個人個人のケアプログラムを作成しいかに自分の歯を残すか、いかに口腔機能を改善維持するかなど口腔顎顔面の環境を機能と美の観点から、多くの患者の治療とケアに携わってきた。
  • 現在、日本⻭科大学⻭周病科非常勤講師、昭和大学⻭学部補綴学講座兼任講師、日本アンチエイジング⻭科学会理事、またアメリカ⻭周病学会会員、ICP(International College of Prosthodontics)会員、日本⻭周病学会会員、日本臨床⻭周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本⻭科審美学会会員、日本オーラルヘルスケア学会会員など多くの学会に所属している。またP&P研鑽会という研究会を創設し、後進の育成にも力を注いでいる。
  • 1981年 歯科医師免許取得
  • 1982年 米国ミシガン大学歯学部大学院補綴学科入学
  • 1987年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1987年 同大学歯学部大学院歯周病科入学
  • 1989年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1989年 同大学歯学部 補綴科、歯周病科講師
  • 1990年 帰国
  • 1991年 日本歯科大学新潟生命歯学部補綴科非常勤講師
  • 1995年 日本歯科大学生命歯学部歯周病科非常勤講師
  • 1998年 日本歯周学会認定専門医取得
  • 1999年 千代田区にて神田橋デンタルオフィス開業
  • 現在 日本歯周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本歯科審美学会会員、日本歯科アンチエイジング学会会員、アメリカ歯周病学会会員、国際歯科補綴医学会会員

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