歯のコラム

2025年8月9日

マウスピース矯正に失敗してがっかりする女性

こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。

マウスピース矯正は、目立たず取り外しが可能という魅力があり、多くの人に支持されている歯列矯正方法です。

しかし、治療後に「思っていた結果と違った」「後戻りした」など、失敗と感じるケースもあります。

ここでは、なぜマウスピース矯正で失敗が起こるのか、主な原因を具体的に解説するとともに、成功させるための重要なポイントも詳しく紹介します。後悔せず矯正治療を受けるために、正しい知識を身につけておきましょう。

マウスピース矯正とは

マウスピースを装着する様子

マウスピース矯正とは、透明なプラスチック製のマウスピース型の矯正装置を使用して歯を段階的に動かしていく矯正方法です。取り外し可能な装置を使用することで、食事や歯磨きの際にストレスが少ない点が特徴です。

また、矯正中でも見た目が気になりにくく、接客業や学生など、他人の目を気にする人にも選ばれています。マウスピース矯正は、1日20時間以上の装着が基本で、数週間ごとに新しいアライナーに交換していくことで、歯を理想の位置に少しずつ移動させていきます。

ただし、歯の状態や顎の骨格によっては適応が難しいケースもあり、全ての症例に対応できるわけではありません。計画通りに進めるには、定期的な通院と自己管理、そして専門的な診断が重要です。

マウスピース矯正で失敗する原因

装着時間が足りずマウスピース矯正に失敗するイメージ

マウスピース矯正では「思っていた歯並びにならなかった」など失敗することがあります。治療前に歯の動きのシミュレーションが行われるので失敗は少ないですが、なぜ失敗するようなことが起こるのでしょうか。

装着時間の不足

マウスピース矯正が失敗する大きな原因のひとつが、マウスピースの装着時間不足です。一般的に1日20時間以上の装着が必要とされていますが、自己判断で装着を怠るケースは少なくありません。

また、食事や歯磨きの際に外し、再度装着することを忘れる頻度が高いというケースもあるでしょう。マウスピースは少しずつ力をかけて歯を動かす設計のため、装着時間が短いと十分に効果が発揮されず、計画通りに歯が動きません。

その結果として、治療期間の延長やマウスピースの再作成など、追加の手間と費用が発生することにつながります。

アライナーの破損や変形

マウスピースは柔軟性のあるプラスチック素材で作られており、強く噛んだり落としたりすることで破損することがあります。また、マウスピースの手入れをする際に熱湯を使用することは、マウスピースが変形する原因になります。

破れや変形が起きると、歯への矯正力が均等にかからなくなり、正しい方向に歯が移動しません。破損や変形が起こった場合は、早急に歯科医院に相談しましょう。

自己判断による中断・変更

マウスピース矯正の治療期間中に「痛いから」「歯がある程度動いたように見えるから」と自己判断で装着の中断や変更をすることは、治療の失敗を招きます。矯正は見た目以上に内部の調整が繊細で、目に見えない噛み合わせや歯根の移動も計画されています。

自分で「もう大丈夫」と判断してしまうと、見た目だけ整っていても機能面での不具合や、後戻りのリスクが高まります。また、痛みや違和感がある場合に自己判断で対応せず、必ず歯科医に相談することが重要です。

生活習慣とのミスマッチ

マウスピース矯正は、毎日の生活の中で継続して装着しなければならない治療法です。そのため、生活のルーティンが安定しない人にとっては、適切な装着時間を確保するのが難しい場合があります。

例えば、外食や仕事の都合でアライナーを頻繁に外す習慣がつくと、装着時間が短くなり、効果が出にくくなります。また、喫煙や糖分の多い飲料を頻繁に摂る人は、アライナーに着色や臭いがつきやすく、清潔さを保つことが困難になります。

このようなライフスタイルのズレが、マウスピース矯正の失敗を招くこともあります。

マウスピース矯正で失敗しないためのポイント

マウスピースのお手入れの様子

マウスピース矯正を治療計画通りに進め、理想の歯並びを手に入れるためには、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。

信頼できる歯科医師を選ぶ

マウスピース矯正の成否は、歯科医師の技術や経験に大きく左右されます。経験豊富な医師であれば、歯や顎の状態に応じた治療計画を立て、必要に応じて他の矯正手段も提案してくれます。

初診時には症例の説明だけでなく、CT撮影や3Dシミュレーションを用いた詳細な診断があるかを確認しましょう。また、カウンセリングでの質問に対する説明が、丁寧かつ具体的であることも判断材料のひとつになります。

正しい装着ルールの徹底

マウスピースは、毎日20〜22時間以上装着することで効果を発揮します。装着時間を守らなければ、歯が正しく動かないので予定通りに矯正が進行しません。

食事や歯磨き以外の時間は、できる限り装着する意識を持つことが大切です。外した場合には、できるだけすぐに装着し直すようにしましょう。

外し忘れが多い場合は、装着時間をアプリなどで記録することや、タイマーを設定するなど工夫が必要です。

虫歯や歯周病に気をつける

マウスピース矯正中は、口腔内の環境を清潔に保つことがこれまで以上に重要です。マウスピースを長時間装着すると唾液の流れが遮られ、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

食後すぐに歯磨きをせずアライナーをつけてしまうと、食べかすが閉じ込められ、細菌が繁殖しやすい状態になります。矯正中に虫歯や歯周病になれば治療を一時中断せざるを得ないケースもあり、スケジュールが大きく狂う原因になります。

そのため、毎食後の丁寧な歯磨きやフロスの使用で虫歯や歯周病を予防しましょう。定期的なプロによるクリーニングも虫歯や歯周病の予防に役立ちます。

アライナーを正しく手入れする

アライナーは、口内に長時間入れておくものなので、常に清潔に保つ必要があります。毎日の洗浄は中性洗剤か専用のクリーナーを使用し、ぬるま湯でやさしく洗いましょう。熱湯で洗うと変形の原因になるので、避けてください。

また、ケースに入れずにポケットに入れたり、ティッシュに包んで保管したりすることは、紛失や破損の原因になります。外したら必ず専用ケースに保管することを習慣付けましょう。

スケジュール管理を工夫する

マウスピース矯正は、定期的に通院し新しいアライナーを受け取る必要があるため、治療スケジュールの管理が不可欠です。うっかり通院を忘れることや、マウスピースの交換のタイミングを逃すと、矯正の進行に遅れが出てしまいます。

スマホのカレンダーやアプリで交換日や通院日を管理し、忘れないようリマインダーを活用しましょう。また、長期の旅行や出張の際には事前に相談し、予備のアライナーをもらっておくと安心です。

生活と治療が無理なく両立できるよう、計画的な準備と柔軟な対応が治療の成功につながります。

セルフモチベーションを維持する

マウスピース矯正は、数ヶ月から数年かけて進める長期的な治療です。決して短い期間ではないため、モチベーションを保つための工夫が必要です。

例えば、毎月の歯の写真を撮影して変化を可視化すれば、達成感を感じやすくなります。

また、ゴールの姿を具体的にイメージすることも効果的です。笑顔に自信を持てるようになりたい、結婚式までに歯並びを整えたいなど、目的を明確に持つことで矯正治療に対する意欲を維持しやすくなります。

まとめ

マウスピース矯正を終えて綺麗な歯並びを手に入れた女性

マウスピース矯正は、正しい方法で進めれば、綺麗な歯並びを手に入れられる治療です。

しかし、装着時間の不足や、生活習慣とのズレなどによって、思うような結果が得られないこともあります。失敗を防ぐには、マウスピースをしっかり管理・装着することや、継続的なモチベーションの維持、歯科医師選びが鍵になります。

治療前に正しい知識を持ち、計画的に取り組むことで、理想の歯並びを実現しましょう。

マウスピース矯正を検討されている方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。

当院のホームページはこちらWeb予約もお受けしておりますので、ぜひご活用ください。

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