歯周病は、継続的な歯茎の炎症により骨が溶けてしまい、放置すると歯が抜け落ちてしまうこともある深刻な病気です。日本人の成人の約8割がかかっているとも言われていますが、初期段階では自覚症状がほとんどなく、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。
この歯周病に対して、今、注目を集めているのが「ブルーラジカル治療」です。ブルーラジカルとは、青色LEDの光と専用の薬剤を組み合わせることで、歯周病の原因となる細菌を安全かつ強力に殺菌する新しい治療法です。従来のスケーリング(歯石除去)やルートプレーニング(歯根の清掃)に比べて、痛みが少なく、殺菌効果が高いという特徴があります。
さらに、再発しやすいと言われる歯周病において、このブルーラジカルは再感染のリスクを大幅に抑えることができ、歯ぐきの健康を長期的に維持するのに非常に効果的です。治療は短時間で完了し、患者さまへの身体的な負担も少ないため、多くの方に安心して受けていただけます。
「ブルーラジカル」は、歯周ポケット内の細菌を強力に殺菌する光化学的療法のひとつで、光を用いて活性酸素(ラジカル)を発生させる技術です。専用の薬剤を歯周ポケットに注入し、そこに青色LEDを照射することで、瞬時に細菌を破壊します。抗生物質を使わず、体への負担が少ないのが大きな特徴です。
この治療で生成される「ヒドロキシラジカル」は、細菌のDNAそのものを破壊する作用があり、再発しにくい環境を作ることができます。また、耐性菌の心配がないため、繰り返し治療を行っても効果が減少しません。
ブルーラジカルは、「光線療法」と「ラジカル療法」を融合させた技術です。治療には、可視光線の中でも安全性が高く、人体に優しい波長を持つ青色LEDが使用されます。この光が薬剤と反応し、わずか数秒で殺菌作用を発揮します。
このようにして生み出された活性酸素は、歯周病菌をピンポイントで狙い撃ち。周囲の健康な細胞にはダメージを与えないため、回復が非常に早いのです。患者さまの身体に優しく、治療後も日常生活にほとんど影響が出ません。
従来の治療では、歯周ポケットの中にある細菌や歯石を機械的に除去するのが主流でしたが、どうしても深い部分の菌が取りきれないという課題がありました。さらに、痛みや出血を伴うことが多く、患者さまにとっては大きなストレスでした。
しかしブルーラジカルは、機械を使わずに光と薬剤だけで治療が完結するため、痛みが少なく、出血もほとんどありません。また、細菌の除去率が非常に高く、再発のリスクも大幅に減少。患者さまの治療への負担を軽減しつつ、高い効果が得られる画期的な方法です。
ブルーラジカルの最大の魅力は、その驚異的な殺菌力と安全性の高さにあります。従来の機械的なクリーニングでは、どうしても深部の細菌やバイオフィルム(細菌の塊)を完全には除去しきれないという限界がありました。しかし、ブルーラジカルは光と薬剤を利用して、歯周ポケットのすみずみまで殺菌が可能。しかも、治療に使われる薬剤は人体に無害なものを使用しており、副作用のリスクもほとんどありません。
また、抗生物質を使用しないため、薬剤耐性菌のリスクがゼロ。何度でも安心して治療が受けられる点も、患者さまにとって大きな安心材料です。安全性が高く、全身疾患をお持ちの方や妊婦の方にも配慮した治療が可能です。
多くの患者さまが歯周病治療を敬遠する理由のひとつに「痛み」があります。従来の器具を使用した物理的な治療では、どうしても歯ぐきに負担がかかり、処置後に腫れや出血、痛みが発生することもありました。
しかしブルーラジカルは、機械的な処置が少なく、歯ぐきに触れることなく殺菌を行えるため、ほとんど痛みを感じずに治療が可能です。麻酔を必要としないケースも多く、痛みに敏感な方や高齢者の方にもおすすめできます。
また、治療時間も短く、1回あたりわずか数分~十数分で終了するため、通院にかかる負担も最小限。ストレスフリーな治療を実現します。
歯周病治療の悩みのひとつが「再発のしやすさ」です。治療直後は改善しても、しばらくするとまた症状が出てしまう――そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか?
ブルーラジカル治療は、ただ今ある細菌を除去するだけでなく、再発を予防する環境づくりにも効果があります。光による殺菌で細菌の繁殖サイクルを断ち切ると同時に、薬剤の効果で歯周ポケット内の細菌を徹底的に破壊。さらに、定期的なクリーニングと併用することで、長期的な歯ぐきの健康維持が可能になります。
再発リスクの軽減は、将来的に自分の歯を守るための最大の投資とも言えます。
治療は以下のような流れで進行します。
まずは、患者さまのお悩みや症状をお聞きし、現在の口腔内の状態を確認します。
歯ぐきの深さや出血の有無を調べ、必要に応じてレントゲンで骨の状態もチェックします。
歯石やプラークを除去する初期のクリーニングを行います。また患者様ご自身のプラークコントロールが治療の成否の重要な鍵となります。
専用薬剤を注入し、青色LEDを照射。細菌を除去します。
治療後の歯ぐきの状態を確認し、必要に応じて定期メンテナンスを行います。
このように段階的に治療が進むため、患者さま一人ひとりの状態に合わせた柔軟な対応が可能です。
治療時間は、1回の照射が数分~10分程度で終了するため、忙しい方にも最適です。状態によっては1~3回の照射で効果が得られることもあり、他の治療と比べて通院回数が少なく済むのも魅力のひとつです。
また、初回カウンセリングから治療完了まで、最短で2週間前後で終えることも可能です。もちろん重度の歯周病の場合は複数回の照射が必要になることもありますが、それでも従来治療に比べて短期間での改善が見込めます。
ブルーラジカルは単体でも効果を発揮しますが、スケーリングやルートプレーニングと併用することで相乗効果が期待できます。これにより、歯周病の根本的な改善を目指すことができ、将来にわたって健康な口腔環境を維持することが可能です。
メンテナンスの一環として活用されるケースも増えています。歯科医師と相談しながら、最適な治療プランを立てていきましょう。
以下のような症状がある方は、早めにブルーラジカル治療を検討することをおすすめします。
これらはすべて、歯周病の初期~中等度の兆候です。放置すると歯槽骨(歯を支える骨)が徐々に溶け、最悪の場合は抜歯が必要になる可能性もあります。 ブルーラジカルは、こうした症状が見られる段階で行うことで、歯を残す可能性を高め、進行を防止することができます。
歯周病は「サイレントディジーズ(静かな病気)」とも呼ばれ、自覚症状が少ないまま進行するケースが多く見られます。とくに忙しい社会人や子育て中の方など、歯科医院へ行く時間が取れずに症状を放置してしまう人も少なくありません。
そのため、「まだ大丈夫」と思っているうちに悪化していた……という事態にならないよう、少しでも違和感を感じたら、早めの受診が大切です。
ブルーラジカル治療は、早期段階で行うことで歯ぐきの再生を促進し、炎症を抑える効果があります。従来の治療よりもストレスが少なく、痛みや出血もほとんどないため、歯科医院が苦手な方でも安心して受けていただけるのも特徴です。
ブルーラジカルで治療を受けた後も、定期的なメンテナンスは欠かせません。たとえ一度治療で菌を除去しても、日々の生活の中で少しずつ細菌は蓄積されていきます。そのため、3ヶ月に1回程度のクリーニングと状態確認を行うことで、健康な歯ぐきを長く維持することができます。
当院では、治療後も患者様一人ひとりに合わせた定期検診のプランをご提案しております。生活習慣や食事、ブラッシングの癖などに合わせたアドバイスも行い、再発防止を徹底サポートします。
ブルーラジカルの満足度が高い理由は、やはりその「即効性と快適性」にあります。初回の治療だけでも炎症の改善や出血の減少を実感される方が多く、そのスピード感に驚かれることも。
さらに、痛みが少ない・出血がない・時間がかからないといった身体的・心理的な負担が少ない治療であることから、歯科医院に対するイメージが大きく変わったという声も少なくありません。
ブルーラジカルは、歯周病治療における新しいスタンダードとも言える非侵襲的治療法です。従来の治療法とは違い、痛みが少なく、治療時間も短い上に、高い殺菌力を持つこの技術は、これまで歯科治療に対して不安を感じていた多くの患者さまにも高く評価されています。
歯ぐきの腫れ、出血、口臭など、どんなに軽い症状でも、それは歯周病のサインかもしれません。放置せず、早期に正しい治療を受けることが、将来自分の歯を守るための大きな一歩です。
当院では、患者さま一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療プランをご提案し、ブルーラジカルを用いたケアを提供しております。初めての方でも安心してご相談いただけるよう、丁寧なカウンセリングとわかりやすい説明を心がけています。
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