歯のコラム

歯列矯正はどれくらいで終わる?治療の期間と計画どおりに進めるポイント

2026年10月17日

歯列矯正はどれくらいで終わるのか考える女性

こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。

歯列矯正を検討している方のなかには「歯並びが整うまでにどのくらいの期間が必要なのか?」「治療が長引くことはあるのか?」と気になる方もいるのではないでしょうか。

歯列矯正は、歯に少しずつ力を加えて理想的な位置へ動かしていく治療です。そのため、虫歯治療などと比べて長い期間が必要になります。また、治療期間は歯並びの状態や矯正方法、歯の移動量などによって異なり、すべての方が同じ期間で治療を終えられるわけではありません。

治療を始める前には、一般的な期間の目安だけでなく、予定より長くなる原因や日常生活で気をつけたいポイントも理解しておくことが大切です。

この記事では、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の治療期間をはじめ、治療が長引くケースや計画どおりに進めるための注意点について解説します。

歯列矯正の治療にかかる期間

 歯列矯正の治療にかかる期間のイメージ

歯列矯正にかかる期間は、歯並びや噛み合わせの状態、使用する矯正装置などによって異なります。ここでは、ワイヤー矯正とマウスピース矯正、それぞれの治療期間の目安について解説します。

ワイヤー矯正の治療期間

ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる小さな装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯を少しずつ動かす治療方法です。歯科医師が歯の動きを確認しながら、定期的にワイヤーを調整して歯並びを整えていきます。

治療期間は、歯並びの一部分を整える部分矯正と、歯並び全体や噛み合わせを整える全体矯正で異なります。部分矯正は、前歯のすき間や軽度の歯の重なりなど、限られた範囲の歯並びを整える治療です。治療期間は一般的に3か月〜1年程度が目安となります。

ただし、歯並びや噛み合わせの状態によっては、部分矯正だけでは対応できない場合もあります。

一方、全体矯正は、前歯から奥歯まで歯列全体を整え、上下の歯の噛み合わせも調整する治療です。治療期間は一般的に1年半〜3年程度が目安ですが、歯を大きく動かす必要がある場合などは、さらに時間がかかることもあります。

マウスピース矯正の治療期間

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を使って歯並びを整える治療方法です。歯の動きに合わせて形の異なるマウスピースに交換し、少しずつ歯を移動させていきます。装置は取り外しができるため、食事や歯磨きは普段どおりに行えます。

治療期間は、前歯のすき間や軽度の歯の重なりなどを整える部分矯正で3か月〜1年程度、奥歯を含めた歯並びや噛み合わせを整える全体矯正で1〜3年程度が目安です。

ただし、歯の移動量や噛み合わせの状態によっては、さらに時間がかかる場合もあります。

マウスピースは、一般的に1〜2週間ごとに新しいものへ交換します。交換のタイミングは歯の動き方によって異なるため、歯科医師の指示に従う必要があります。

また、マウスピース矯正では、装置を1日20〜22時間装着する必要があります。食事や歯磨き以外の時間は基本的に装着し、決められた時間を守ることが大切です。

歯列矯正の治療期間が長くなるケース

抜歯をして治療期間が長くなるイメージ

歯列矯正は、歯並びや噛み合わせの状態だけでなく、治療中のさまざまな要因によって予定より期間が延びることがあります。ここでは、歯列矯正の治療期間が長くなる主なケースについて解説します。

歯を大きく移動させる必要がある

歯を動かす距離が長い場合は、その分、矯正治療に時間がかかることがあります。たとえば、歯が大きく重なっている場合や、前歯が大きく前に出ている場合などです。

歯列矯正では、歯に力を加えることで、歯を支えている骨が少しずつ作り替えられ、歯が移動していきます。

歯を支える骨が作り替えられるまでには一定の時間がかかるため、強い力を加えても、その分早く歯が動くわけではありません。無理に強い力を加えると、歯や歯茎に負担がかかることがあります。

また、歯並びだけでなく、上下の歯が正しく噛み合うように調整することも矯正治療の大切な目的です。そのため、見た目の歯並びが整っていても、噛み合わせの調整に時間がかかることがあります。

矯正装置の装着時間を守れていない

マウスピース矯正では、決められた装着時間を守らないと、治療期間が延びることがあります。マウスピースは、一般的に1日20〜22時間程度の装着が必要です。装着時間が短い日が続くと、予定していた位置まで歯が動かず、次のマウスピースが合わなくなる場合があります。

その場合は、現在のマウスピースを使う期間を延ばしたり、歯の位置に合わせて新しいマウスピースを作り直したりすることがあります。その分、当初の予定より治療に時間がかかる可能性があるのです。

抜歯を伴うケース

歯を並べるスペースが足りない場合や、前歯が大きく前に出ている場合は、抜歯をしてから矯正治療を進めることがあります。抜歯によってスペースを確保することで、重なった歯を並べたり、前歯をうしろに下げたりできるようになります。

ただし、抜歯をした場合は、歯を動かして抜いた部分のすき間を閉じる必要があります。すき間が閉じるまでには一定の時間がかかるため、治療期間が長くなることがあるのです。

虫歯や歯周病が発生した場合

矯正治療中に虫歯や歯周病が発生すると、その治療のために矯正を一時的に中断することがあります。虫歯や歯周病の状態によっては、治療を再開するまでに時間がかかり、予定より矯正期間が長くなる場合があります。

矯正治療中は、装置の周りに食べかすや歯垢が残りやすく、普段よりも丁寧に歯磨きをすることが大切です。

特にワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーが邪魔になり、歯ブラシが届きにくい部分があります。また、マウスピース矯正でも、歯を磨かずに装置をつけると、虫歯のリスクが高まります。

虫歯が進行して詰め物や被せ物が必要になった場合は、矯正装置を一時的に外したり、調整したりすることがあります。また、歯周病が進行している場合は、歯ぐきの炎症を抑える治療などを優先し、状態が落ち着いてから歯の移動を再開することがあります。

装置の破損やトラブルが起こった場合

矯正装置が壊れたり、歯から外れたりすると、歯を予定どおりに動かせなくなり、治療期間が延びることがあります。

ワイヤー矯正では、硬い食べ物を噛んだときなどに、ブラケットが外れたり、ワイヤーが曲がったりすることがあります。そのまま放置すると、歯に正しく力が伝わらず、治療の進行に影響する場合があります。

一方、マウスピース矯正では、装置の破損や紛失によって、新しいマウスピースの作製が必要になることがあります。その場合、治療のスケジュールが遅れる可能性があります。

装置の不具合に気づいたときは、自分で対応しようとせず、早めに歯科医院へ連絡しましょう。

定期的に通院できていない

歯列矯正では、歯の動きや装置の状態を確認するために、定期的な通院が必要です。予定していた日に通院できず、次の診察までの間隔が長く空くと、治療期間が延びることがあります。

ワイヤー矯正では、歯の動きに合わせてワイヤーを調整するため、通院が遅れると次の治療段階に進むまでに時間がかかる場合があります。

一方、マウスピース矯正では、歯が計画どおりに動いているかを確認します。通院の間隔が長く空くと、歯の動きにずれが生じていても気づくのが遅れ、治療計画の見直しが必要になることがあります。

仕事や学校などで通院が難しい場合は、早めに歯科医院へ相談し、予約日を調整しましょう。

歯列矯正を計画どおりに進めるには

指示通りマウスピースの装着時間を守る様子

矯正治療は、歯科医師の指示を守り、日々のケアをしっかり行うことで、計画通りに進めやすくなります。ここでは、治療期間が長引くのを防ぐために、患者さん自身が気をつけたいポイントについて解説します。

毎日の口腔ケアを丁寧に行う

矯正治療中は、虫歯や歯周病を防ぐために、普段よりも丁寧に歯磨きをすることが大切です。

ワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーの周りに食べかすや歯垢がたまりやすくなります。通常の歯ブラシだけでは磨きにくい部分もあるため、矯正用の歯ブラシや歯間ブラシを使って汚れを落としましょう。

一方、マウスピース矯正では、食事の際に装置を外し、歯を磨いてから再び装着することが大切です。マウスピース自体も、歯科医院で指示された方法で洗浄し、清潔に保ちましょう。

また、虫歯予防にはフッ化物配合の歯磨き剤も役立ちます。毎日の歯磨きに加え、歯科医院で定期的に歯や歯ぐきの状態を確認してもらうことも大切です。

装着時間を守る

マウスピース矯正では、歯科医師から指示された装着時間を守ることが大切です。一般的には装置を1日20〜22時間装着する必要があるため、食事や歯磨き以外の時間は、できるだけ外さないようにしましょう。

また、マウスピースは決められたタイミングで交換する必要があります。歯が十分に動いていないうちに次のマウスピースへ交換すると、装置が歯に合わなくなる場合があるため、自己判断で交換時期を早めないようにしましょう。

装置にトラブルが起きたら早めに相談する

矯正装置に不具合が起きたときは、そのまま放置せず、早めに歯科医院へ相談しましょう。

ワイヤー矯正では、ブラケットが外れたり、ワイヤーが頬の内側に当たって痛みが出たりすることがあります。ワイヤーが当たる部分は、矯正用ワックスで一時的に保護できる場合もありますが、歯科医院で確認してもらうことが大切です。

また、マウスピースが割れたり、歯に合わなくなったりした場合も、無理に使い続けず、歯科医院へ連絡しましょう。自己判断で次のマウスピースに交換すると、歯の動きに影響することがあります。装置のトラブルに早めに対応することで、治療の遅れを防げる場合があります。

歯科医師に指示されたタイミングで通院する

歯列矯正を計画どおりに進めるためには、歯科医師から指示されたタイミングで通院することが大切です。

定期診察では、歯が予定どおりに動いているか、噛み合わせや装置に問題がないかを確認します。その結果に応じて、ワイヤーの調整やマウスピースの追加製作などを行うこともあります。また、歯の動き方には個人差があるため、必要に応じて治療計画を見直す場合もあります。

定期的な通院は、治療の進み具合を確認し、問題を早めに見つけるためにも重要です。予約日に通院できない場合は、早めに歯科医院へ連絡して日程を調整しましょう。

まとめ

歯列矯正の説明を受ける様子

歯列矯正の治療期間は、歯並びや噛み合わせの状態、治療方法などによって異なります。部分矯正では3か月〜1年程度、全体矯正では1〜3年程度が目安ですが、歯を大きく動かす場合などは、さらに時間がかかることもあります。

また、矯正装置の装着時間が不足したり、虫歯や歯周病が発生したりすると、予定より治療期間が延びる場合があります。治療を計画どおりに進めるためには、毎日の歯磨きを丁寧に行い、装置の使用方法や通院のタイミングを守ることが大切です。

歯列矯正にかかる期間は一人ひとり異なるため、治療を始める前に歯科医院で検査を受け、治療内容や期間を確認しておきましょう。

歯列矯正を検討されている方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。

当院のホームページはこちら、Web予約もお受けしております。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひご覧ください。

帆足 公人 理事長

■この記事の監修者

帆足 公人 理事長

経歴
  • 1981年、歯科医師国家試験合格、歯科医師免許取得後、米国ミシガン大学(University of Michigan)歯学部大学院に入学。 補綴学(入れ歯や差し歯、審美やインプラント、噛み合わせや顎関節症などを専門とする学問)と歯周治療学(歯周病を専門とする学問)のダブルマスター(2つの学科の専門医)を取得。両学科の講師を経て1990年に帰国。
  • 9年間のアメリカ留学中に学んだ先端歯科医療技術と同時に、予防に対する意識の高さに感銘し、日本での治療中心のCure(治療)からCare(ケア)への予防歯科医療を目指し、早くから日々の臨床に取り組んできた。
  • 1999年5月に現在の医療法人社団公歯会、神田橋デンタルオフィスを開業し、それぞれの年齢のライフステージにあった個人個人のケアプログラムを作成しいかに自分の歯を残すか、いかに口腔機能を改善維持するかなど口腔顎顔面の環境を機能と美の観点から、多くの患者の治療とケアに携わってきた。
  • 現在、日本⻭科大学⻭周病科非常勤講師、昭和大学⻭学部補綴学講座兼任講師、日本アンチエイジング⻭科学会理事、またアメリカ⻭周病学会会員、ICP(International College of Prosthodontics)会員、日本⻭周病学会会員、日本臨床⻭周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本⻭科審美学会会員、日本オーラルヘルスケア学会会員など多くの学会に所属している。またP&P研鑽会という研究会を創設し、後進の育成にも力を注いでいる。
  • 1981年 歯科医師免許取得
  • 1982年 米国ミシガン大学歯学部大学院補綴学科入学
  • 1987年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1987年 同大学歯学部大学院歯周病科入学
  • 1989年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1989年 同大学歯学部 補綴科、歯周病科講師
  • 1990年 帰国
  • 1991年 日本歯科大学新潟生命歯学部補綴科非常勤講師
  • 1995年 日本歯科大学生命歯学部歯周病科非常勤講師
  • 1998年 日本歯周学会認定専門医取得
  • 1999年 千代田区にて神田橋デンタルオフィス開業
  • 現在 日本歯周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本歯科審美学会会員、日本歯科アンチエイジング学会会員、アメリカ歯周病学会会員、国際歯科補綴医学会会員

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