歯のコラム

入れ歯はどうやってお手入れする?正しいお手入れ方法と注意点

2025年3月29日

入れ歯のお手入れ方法を説明する歯科医師

こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。

入れ歯は、歯を失った方の生活を支える重要な役割を果たします。

しかし、適切にお手入れをしなければ、口腔内の健康を損なう可能性があります。入れ歯には食べかすや細菌が付着しやすく、そのままにしておくと口臭や歯茎の炎症を引き起こすことがあります。

また、不適切な方法で保管すると変形・破損することもあるため、保管方法を知ることも大切です。

今回は、入れ歯を清潔に保ち、快適に使い続けるためのお手入れ方法と注意点について詳しく解説します。

入れ歯をお手入れしないで使用し続けるリスク

入れ歯をお手入れしないで使用し続け口腔トラブルに悩む女性

入れ歯を適切にお手入れしないと、口腔内や全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

口臭が発生する

入れ歯には、食べかすや細菌が付着しやすく、それらが長時間放置されることで嫌なにおいの原因になります。特に、入れ歯の表面にはプラーク(歯垢)が蓄積しやすく、清掃を怠ると細菌が増殖し、強い口臭を引き起こすことがあるのです。

口内炎ができる・歯茎が炎症を起こす

不衛生な入れ歯を使用し続けると、口腔内の粘膜が細菌にさらされ、口内炎を発症しやすくなります。入れ歯の内側に残った食べかすやプラークが細菌の温床となり、歯茎の炎症を引き起こすこともあるのです。炎症が悪化すると痛みが生じ、食事や会話が困難になることもあります。

虫歯や歯周病になるリスクが高まる

部分入れ歯を使用している場合、クラスプがかかる歯に汚れが溜まりやすくなります。これを放置すると、クラスプの周囲の歯が虫歯や歯周病になるリスクが高まり、残存歯の健康を損なう原因となります。歯を守るためにも、入れ歯だけでなく口腔内全体を清潔に保つことが重要です。

誤嚥性肺炎を引き起こすリスクが高まる

不衛生な入れ歯を使い続けると、口腔内の細菌が増殖しやすくなります。特に高齢者の場合、これが誤嚥性肺炎の原因となる可能性があります。誤嚥性肺炎は、食べ物や唾液とともに細菌が気道へ入り込むことで発症し、命に関わることもあるため注意が必要です。

入れ歯が変形・破損する

入れ歯の清掃や保管を適切に行わないと、入れ歯の劣化が早まります。特に、汚れが付着したままだと素材が劣化して、入れ歯の適合が悪くなる可能性があるでしょう。また、入れ歯が適切に保管されず乾燥すると、形が変わって装着時に違和感を覚えることがあります。

咀嚼機能が低下する

不衛生な入れ歯をそのまま使用すると、食べ物の本来の味を楽しめなくなったり、噛むことが難しくなったりすることがあります。また、入れ歯のフィット感が悪くなることで、食事の際に違和感を覚えることもあります。

しっかりとお手入れをして、入れ歯を清潔に保つことが、食事を楽しむための鍵となります。

入れ歯のお手入れの仕方

入れ歯の手入れをする男性

入れ歯を清潔に保つことは、口腔内の健康を維持し、快適な使用感を得るために重要です。適切にお手入れを行うことで、口臭の発生や入れ歯の変色、細菌の繁殖を防ぐことができます。ここでは、入れ歯のお手入れの仕方について解説します。

毎食後に入れ歯を洗浄する

食事のあとは、入れ歯を外して流水で洗浄することが大切です。食べかすやプラークが付着している状態を放置すると細菌が繁殖して、口臭や口内炎の原因になります。義歯専用のブラシを使用して、汚れをしっかりと落としましょう。

特に、クラスプ周辺には汚れが溜まりやすいので、しっかり磨くことが大切です。

洗浄剤を使用する

寝る前には、入れ歯専用の洗浄剤を使用することが推奨されます。専用の洗浄液に一定時間浸けることで、目には見えない汚れや細菌を除去できます。洗浄後は流水でしっかりすすぎ、残留した洗浄剤を取り除きましょう。

口腔内の清掃もしっかり行う

入れ歯を清潔にするだけでなく、入れ歯を支える歯や歯茎もしっかりケアすることが重要です。特に部分入れ歯を使用している場合、残存歯にも汚れが付着しやすいため、歯ブラシで丁寧に磨きましょう。

また、歯茎をマッサージして血流を促進することで、健康な口腔環境を維持できます。

入れ歯をお手入れするときの注意点

入れ歯をお手入れするときの注意点を説明する歯科医師

入れ歯を適切にお手入れすることで、長持ちさせることができます。

しかし、間違った方法でお手入れをすると、入れ歯の寿命が短くなったり、口腔内の健康を損なったりするリスクがあります。以下のポイントに注意しながら、適切にお手入れを行いましょう。

歯磨き粉を使用しない

通常の歯磨き粉には研磨剤が含まれており、入れ歯の表面を傷つける可能性があります。表面に細かい傷がつくと、そこに汚れが溜まり、口臭の原因になります。入れ歯を磨く際には、歯磨き粉は使用せず、義歯専用のブラシで優しく洗うようにしましょう。

熱湯を使用しない

入れ歯を熱湯で洗うと変形することがあります。入れ歯が変形するとフィット感が損なわれ、違和感や痛みを引き起こすことがあります。入れ歯を洗浄する際は、ぬるま湯か水を使用しましょう。

落下に注意する

入れ歯を洗浄時に誤って落としてしまうと、ヒビが入ったり欠けたりすることがあります。洗面台で入れ歯を洗う際は、洗面器に水を張る、もしくは柔らかいタオルを敷いて、落下時の衝撃を和らげる工夫をしましょう。

洗浄剤の使用方法を守る

入れ歯専用の洗浄剤は、ブラシだけでは落とせない細菌や汚れを除去するのに効果的ですが、使用方法を守ることが大切です。決められた時間以上に浸け置きすると、入れ歯の材質が劣化することがあります。

また、洗浄剤を使用したあとは必ず流水でしっかりすすぎ、洗浄剤の成分が口腔内に残らないようにしましょう。

入れ歯専用のブラシを使用する

通常の歯ブラシを使用すると、毛の硬さや形状によっては入れ歯の表面に傷がつく可能性があります。入れ歯専用のブラシを使用することで、効率よく汚れを落としつつ、入れ歯を傷つけずに済みます。ブラシの毛先が広がってきたら交換しましょう。

クラスプ部分を丁寧に清掃する

部分入れ歯の場合、クラスプがかかる部分は汚れが溜まりやすいです。入れ歯を清潔な状態に保つためにも、クラスプ部分もしっかりと清掃しましょう。

入れ歯を乾燥させない

入れ歯を使用しない時間が長くなると、乾燥して変形したり、細菌が増殖したりする可能性があります。そのため、入れ歯を使用しないときは、水や専用の保存液に浸して保管しましょう。

定期的に歯科医院でチェックを受ける

定期的に歯科医院で入れ歯の状態を確認してもらうことも大切です。入れ歯は使い続けるうちに合わなくなることがあります。装着時に違和感がある場合はご自身で調整しようとせず、歯科医院で調整してもらいましょう。これによって、入れ歯を快適に使用し続けることができます。

入れ歯の保管方法

入れ歯の保管方法イメージ

入れ歯を正しく保管することは、快適な使用感を維持し、長持ちさせるために非常に重要です。保管方法を守らないと、入れ歯の変形や破損、細菌の増殖などの問題が発生する可能性があります。

入れ歯を使用しないときは必ず水や入れ歯専用の洗浄液に浸して保管することが望ましいです。入れ歯専用の洗浄剤を使用することで、細菌の繁殖を防ぐことができ、清潔な状態に保てます。

ただし、長時間洗浄液に浸すと入れ歯の材質が劣化することがあるため、使用方法は守りましょう。

また、入れ歯を直射日光の当たる場所で保管すると、熱によって変形する可能性があります。高温多湿の環境ではカビや細菌が繁殖しやすくなるため、温度変化がない場所で保管しましょう。

さらに、入れ歯を保管するケースも清潔に保ちましょう。ケース自体の洗浄を怠ると細菌が繁殖しやすくなります。そのため、ケースも定期的に洗浄することが大切です。

まとめ

入れ歯のお手入れを正しく守り美味しく食事をいただく女性

入れ歯を快適に使用するためには、毎日の適切なお手入れと保管が欠かせません。清潔に保つことで、口臭や口腔内のトラブルを防げるだけでなく、入れ歯の寿命を延ばすことにもつながります。

また、定期的に歯科医院で検診を受け、入れ歯の状態を確認してもらうことも大切です。適切なケアを続けることで、お口の中を健康的な状態に維持できます。

入れ歯を検討されている方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。

当院のホームページはこちらWeb予約もお受けしておりますので、ぜひご活用ください。

帆足 公人 理事長

■この記事の監修者

帆足 公人 理事長

経歴
  • 1981年、歯科医師国家試験合格、歯科医師免許取得後、米国ミシガン大学(University of Michigan)歯学部大学院に入学。 補綴学(入れ歯や差し歯、審美やインプラント、噛み合わせや顎関節症などを専門とする学問)と歯周治療学(歯周病を専門とする学問)のダブルマスター(2つの学科の専門医)を取得。両学科の講師を経て1990年に帰国。
  • 9年間のアメリカ留学中に学んだ先端歯科医療技術と同時に、予防に対する意識の高さに感銘し、日本での治療中心のCure(治療)からCare(ケア)への予防歯科医療を目指し、早くから日々の臨床に取り組んできた。
  • 1999年5月に現在の医療法人社団公歯会、神田橋デンタルオフィスを開業し、それぞれの年齢のライフステージにあった個人個人のケアプログラムを作成しいかに自分の歯を残すか、いかに口腔機能を改善維持するかなど口腔顎顔面の環境を機能と美の観点から、多くの患者の治療とケアに携わってきた。
  • 現在、日本⻭科大学⻭周病科非常勤講師、昭和大学⻭学部補綴学講座兼任講師、日本アンチエイジング⻭科学会理事、またアメリカ⻭周病学会会員、ICP(International College of Prosthodontics)会員、日本⻭周病学会会員、日本臨床⻭周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本⻭科審美学会会員、日本オーラルヘルスケア学会会員など多くの学会に所属している。またP&P研鑽会という研究会を創設し、後進の育成にも力を注いでいる。
  • 1981年 歯科医師免許取得
  • 1982年 米国ミシガン大学歯学部大学院補綴学科入学
  • 1987年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1987年 同大学歯学部大学院歯周病科入学
  • 1989年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1989年 同大学歯学部 補綴科、歯周病科講師
  • 1990年 帰国
  • 1991年 日本歯科大学新潟生命歯学部補綴科非常勤講師
  • 1995年 日本歯科大学生命歯学部歯周病科非常勤講師
  • 1998年 日本歯周学会認定専門医取得
  • 1999年 千代田区にて神田橋デンタルオフィス開業
  • 現在 日本歯周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本歯科審美学会会員、日本歯科アンチエイジング学会会員、アメリカ歯周病学会会員、国際歯科補綴医学会会員

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