2025年8月16日
こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。
日常的に頭痛や肩こりに悩まされていませんか。実は、その症状の原因は噛み合わせの異常にあるかもしれません。噛み合わせが悪い状態を放置すると、虫歯や歯周病はもちろん、顎関節症や全身の不調まで引き起こす可能性があります。
本記事では、噛み合わせが悪いことで起こるさまざまな症状や噛み合わせが悪くなる根本的な原因、治療法について解説します。
目次
噛み合わせが悪い状態とは、上の歯と下の歯がうまく噛み合っていない不正咬合の状態を指します。正常な噛み合わせでは、上下の歯が均等にバランス良く接触し、あごや歯に過度な負担をかけることなく食べ物を咀嚼できる状態が保たれています。
正常な噛み合わせには、いくつかの重要な条件があります。まず、上の前歯が下の前歯を軽く覆う状態で、奥歯がしっかりと噛み合うことが基本となります。また、左右のあごのバランスが取れており、口を開閉する際に関節に無理な力がかからない状態も重要な要素のひとつです。
悪い噛み合わせにはさまざまなタイプが存在します。
出っ歯は上の前歯が著しく前に出ている状態で、反対咬合は下の歯が上の歯より前に出ている状態です。開咬は奥歯を噛み合わせたときに上下の前歯の間に隙間がある状態を指し、過蓋咬合は上の歯が下の歯を深く覆いすぎる状態です。
このような不正咬合は見た目の問題だけでなく、機能面でも大きな支障をきたします。生活習慣病の多くに自覚症状がないのと同じように、噛み合わせの不具合に本人が気づかないことは珍しくありません。そのため、歯科検診で早期発見・早期治療を心がけることが大切です。
噛み合わせが悪くなる原因は多岐にわたります。ここでは、噛み合わせが悪くなる主な原因について解説します。
遺伝によって噛み合わせが悪くなるケースも少なくありません。噛み合わせの乱れは、生まれつきの歯の本数や大きさが関係していることもあります。具体的には、本来あるはずの歯が生えてこない先天性欠如や、通常よりも歯の本数が多い過剰歯などが挙げられます。
また、歯が極端に大きかったり小さかったりすると、歯列全体のバランスが崩れます。上顎と下顎の骨格的なサイズの不調和も、噛み合わせの異常を引き起こす要因となるでしょう。
これらの先天的要因は、成長期の適切な治療により改善できる場合が多いため、早期の診断が重要です。
ふだん何気なく行っている癖や習慣が噛み合わせに影響を与える可能性もあります。例えば、歯ぎしりや頬杖をつく癖などです。幼少期の指しゃぶりや舌で歯を押す癖、片側だけで噛む習慣なども、長期間続けることで歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼすでしょう。
また、口呼吸が習慣になっていると、舌の位置が下がって、上あごの成長に影響を与えることが知られています。これによって、上顎が正しく成長せずに歯ぎしりや噛み合わせが乱れる可能性があるのです。
なかには、歯科治療が噛み合わせの異常を引き起こすケースもあります。
虫歯の治療後に、噛み合わせが悪くなったと感じることもあるでしょう。これは、詰め物や被せ物の高さが合わないことが原因で起こります。口の中はとても敏感なので、わずかな高さの違いでも違和感を覚えることがあるでしょう。
また、歯が計画の位置まで動いていない状態で矯正治療を途中で中断することも、噛み合わせが悪くなる原因になります。
歯を失った状態を放置することも、噛み合わせに大きな影響を与えます。
乳歯は永久歯が生える際のガイドとしての役割があります。乳歯の虫歯を放置したことで早期に歯を失うと、隣接する歯が倒れこんで、永久歯が生えるスペースが確保できず、噛み合わせに影響が出る可能性があります。
また、親知らずが横向きに生えていると、隣の歯を押すように力が加わり、歯並び・噛み合わせに影響を与えるケースも少なくありません。成人後に親知らずが生えてきた場合、それまで整っていた歯並び・噛み合わせが乱れることもあるでしょう。
年齢を重ねることによる自然な変化も、噛み合わせに影響を与える要因のひとつです。
歯の摩耗や歯周病の進行により、歯の位置は徐々に変化していきます。また、あごの骨の状態や筋肉の機能も加齢とともに変化するため、長年適切だった噛み合わせが徐々に悪くなることもあるのです。
噛み合わせの異常は、口の中だけでなく全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
噛み合わせが悪いことで最も直接的に影響を受けるのは、口の中の環境です。
悪い噛み合わせは、歯周病・虫歯を発生させる要因になるでしょう。噛み合わせが悪い状態が続くと、歯に負担がかかり、歯と歯茎の間に隙間ができることがあります。できた隙間に汚れが溜まると、細菌が繁殖して歯周病や虫歯になるリスクが高くなるため注意が必要です。
また、噛み合わせが悪いことで食べカスが溜まると口臭の原因にもなります。さらに、特定の歯に過度な力がかかることで、歯が欠けたり割れたりするリスクも高まるでしょう。
噛み合わせが悪いと、顎関節に負担がかかり続けるため、顎関節症を引き起こすリスクが高まります。顎関節症になると、あごの関節が痛む・大きく口を開けられない・口を開けたときに音が鳴るなどの症状が現れます。
顎関節症が進行すると、食事や会話などの日常生活に支障をきたす可能性もあるでしょう。また、あごの動きが制限されることで、さらに噛み合わせが悪化するという悪循環に陥る可能性も少なくありません。
噛み合わせが悪いことで頭痛や肩こりなどの全身症状が引き起こされるケースも少なくありません。これは、噛み合わせの異常により頭頸部の筋肉のバランスが崩れることが原因と考えられています。
側頭筋や咬筋などの咀嚼筋の緊張が続くことで、頭痛が引き起こされるケースもあります。
噛み合わせが悪いと、食べ物をうまく噛むことができなくなります。食べ物をきちんと咀嚼できないまま飲み込むと、胃腸への負担が大きくなるでしょう。また、消化不良や胃もたれなどの症状を引き起こす可能性もあります。
また、よく噛まずに飲み込むと、満腹感を得にくくなり、過食につながるリスクもあるため注意が必要です。
噛み合わせが悪いと、顔の形にも影響を及ぼす可能性があります。
あごの左右のバランスが悪くなると、顔面の筋肉にも偏りが生じ、顔が歪むことがあります。表情筋の不均衡により、自然な笑顔が作りにくくなったり口元の印象が悪くなったりするケースも少なくありません。自信の低下や対人関係への影響も懸念されるでしょう。
噛み合わせを改善する治療法にはいくつかあり、症状の程度や原因に応じて患者さんに合った方法が選択されます。ここでは、主な治療法について詳しく解説します。
歯科矯正は、噛み合わせの根本的な改善を目指す最も一般的な治療法です。矯正装置を装着し、歯並びや噛み合わせを整えていきます。矯正治療には大きく分けて、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の2つの方法があります。
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットと呼ばれる矯正装置を装着し、そこにワイヤーを通して歯並び・噛み合わせを整える治療法です。昨今では、目立ちにくい矯正装置や歯の裏側に矯正装置を装着する方法を選択できる歯科医院も増えています。
一方、マウスピース矯正は、マウスピースを装着・交換しながら歯並び・噛み合わせを整える治療法です。使用するマウスピースは透明のため目立ちにくいです。また、取り外しが可能なため、ふだんどおりに食事や歯磨きができます。
ただし、すべてのケースに適応となるわけではありません。また、マウスピースの装着時間を守らないと治療効果が得られないため、患者さんの協力が不可欠です。
軽度の噛み合わせの異常や、矯正治療が困難な場合には、被せ物や詰め物を用いた補綴治療で噛み合わせを調整することがあります。矯正治療に比べると短期間で治療が完了する点がメリットとして挙げられるでしょう。
ただし、健康な歯を削る場合もあり、長期的な歯の健康を考慮した慎重な判断が必要です。また、根本的な原因の解決にはならないため、将来的に再治療が必要になる可能性もあります。
骨格的な問題が原因で噛み合わせが悪くなっている場合は、外科手術を併用した治療が必要になることがあります。外科的矯正治療の場合、治療期間は長くなりますが、骨格的な問題を根本的に解決できるため、機能面・審美面ともに大幅な改善が期待できるでしょう。
噛み合わせが悪い状態は、単なる見た目の問題にとどまらず、虫歯や歯周病になるリスクが高まったり顎関節症を引き起こしたりする可能性があります。消化不良を引き起こすこともあるでしょう。
噛み合わせが悪くなる原因は、遺伝や日常生活のなかで何気なく行っている癖など多岐にわたります。早期に対処することで多くの問題を未然に防ぐことができるでしょう。
噛み合わせを改善する治療にはさまざまあり、症例に応じて患者さんに合った方法を選ぶことが重要です。噛み合わせの悪さが気になる方は、まず歯科医院を受診して相談するとよいでしょう。
噛み合わせの治療を検討されている方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。
当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。
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