2025年5月24日
こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。
歯は一生ものとよく言われますが、実際には多くの人が一生のうちにいくつか歯を失っていきます。歯を失うことは見た目の変化や噛みにくさだけでなく、健康や生活の質にも大きな影響を及ぼします。歯を失ってしまってからでは、元に戻すことはできません。
しかし、歯を失う原因を知り、日頃からのケアや予防を意識すれば、大切な歯を守ることは十分可能です。
今回は、歯を失う原因や歯を失うリスク、歯を守るために今からできる予防策まで、歯の健康を守るために知っておきたいポイントをわかりやすく解説していきます。自分自身や家族の歯を守るためにも、ぜひ最後までご覧ください。
目次
歯を失う主な原因はいくつかあります。それぞれ詳しく解説していきます。
歯を失う原因として代表的なのが、歯周病と虫歯です。この2つは日本人が歯を失う原因の大半を占めており、どちらも初期段階では自覚症状が少ないため、気づいたときには手遅れになっているケースも少なくありません。
歯周病とは、歯を支えている骨が少しずつ溶けていき、最終的には歯がぐらついて抜ける病気です。細菌の感染によって炎症が起こります。
歯ぐきの腫れや出血、口臭などが初期症状として現れることがありますが、痛みが少ないため放置されるケースが非常に多いです。
虫歯は、成人のおよそ9割が経験したことがあるといわれている身近な病気です。症状が進行すると、歯の内部にある神経や根の部分まで細菌が侵入します。
虫歯の治療はできるだけ歯を残すことを目標にしていますが、進行が進み治療が間に合わなければ抜歯が必要になるのです。
虫歯や歯周病以外に、歯ぎしりや食いしばりといった習慣も歯を失う原因として挙げられます。これらは歯に大きなダメージを与えるため、悪習慣と呼ばれます。
歯に強い力が継続的に加わることで、歯や歯の根にヒビが入ったり、歯がすり減って割れる原因となります。歯の根が割れたり大きく亀裂が入った場合、抜歯を行う可能性があるでしょう。
事故やスポーツなどによる外傷も歯を失う原因の一つです。口周りに強い衝撃が加わると、歯が欠けたり抜けたりする場合があります。また、見た目で欠損が無くても歯の内部にある神経が損傷している可能性もあり、激しい痛みや歯の色が変化して気付くこともあるでしょう。
歯を残せないと判断された場合には、抜歯を行うこともあります。
全身の健康状態も、歯の喪失に関係することがわかってきています。糖尿病などの全身疾患や喫煙などの習慣は、口内環境を悪化させるのです。口内環境が整っていないと、細菌の繁殖やトラブルに繋がりやすく、歯を失いやすい状態ともいえるでしょう。
また、加齢に伴って歯茎は下がる傾向にあります。歯茎が下がると、歯と歯の間に隙間ができたり、歯の露出部分が増え虫歯のリスクが上がるなどの特徴があります。
歯を失うタイミングには個人差がありますが、統計的に見ると40代から歯の喪失が目立ち始め、50代と60代で急増する傾向があります。40代では平均して1〜2本の歯をすでに失っており、60代後半から70代以降になると平均で10本前後の歯が失われているとされています。
しかし、最近では若年層でも歯を失うケースが増えています。過度なダイエットや栄養不足、喫煙習慣、口腔ケアの不足などによって、20代や30代でも重度の虫歯や歯周病を抱える人が見られるようになっているのです。
歯を1本失うだけでも、口の中だけでなく全身にさまざまな影響が及ぶことがあります。歯の役割は噛むだけでなく多岐にわたり、それらが損なわれることで生活の質が低下する可能性があるのです。以下でくわしく解説していきます。
まず大きな影響として挙げられるのが、噛む力の低下です。歯がそろっていないと食べ物をしっかり噛むことができず、消化不良を起こしやすくなります。また、噛めるものが限定されることで、食事のバランスが崩れ栄養不足に陥る可能性もあります。
発音や会話のしづらさも、歯の喪失による大きな影響の一つです。前歯など目立つ部分を失うと、さ行などの発音が不明瞭になり、話すことへの自信をなくしてしまう方も少なくありません。人前で話すことが苦痛になり、社会的な交流を避けるようになる方もいます。
歯が抜けると、見た目が変化することもあるのです。歯を失うと口元が老けて見える場合もあります。それだけでなく、歯を失うことで空いたスペースに隣の歯が倒れてきたり、移動したりする可能性もあるでしょう。
長期的にみると、歯を失った部分にかかる負担が他の歯に集中し、健康な歯まで傷めるリスクもあります。歯を失い噛み合わせのバランスが崩れたり、歯並びが悪くなったりすると虫歯や歯周病などのリスクも高まります。
また、顎関節症を引き起こすこともあり、口腔全体の機能が連鎖的に悪化していく恐れもあるのです。
近年の研究では、歯の本数と認知機能の関係性が注目されています。噛む刺激が脳に伝わることで、脳の血流や神経活動が活性化されるため、歯を多く失うとこれらの刺激が減少し、認知症リスクが高まる可能性があると報告されています。
特に、高齢者においては、歯の喪失が認知機能の低下や記憶力の減退に影響を及ぼすこともあります。口腔の健康管理は、脳の健康にもつながる重要な要素といえるでしょう。
歯を失わないためには、毎日の生活習慣の中でできることを積み重ねていかなければなりません。特別なことをする必要はありませんが、正しい知識と習慣を持てば、将来の歯の健康に大きな差が生まれるでしょう。
以下で、手軽にできる予防法をいくつか紹介します。
基本となるのは、やはり毎日の歯磨きです。1日2〜3回食後に丁寧に歯を磨くことは、プラークや細菌の繁殖を防ぐための最も効果的な方法です。
特に、歯と歯ぐきの境目や奥歯の溝、歯の裏側など、磨き残しが出やすい場所に意識を向けることが重要です。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシ、殺菌効果のあるマウスウォッシュなどを併用することで、より効果が期待できるでしょう。
砂糖の多い飲食物をよく口にしたり、間食の頻度が多いと虫歯のリスクが高まります。また、柔らかいものばかりを食べると噛む回数が減り、唾液の分泌も少なくなるため、口腔内の自浄作用が低下します。
バランスの取れた食事と、よく噛んで食べる習慣を意識することで、歯と歯ぐきを健康に保ちやすくなります。
喫煙の習慣がある方は禁煙を目指しても良いでしょう。喫煙は歯茎の血流を悪くします。細菌が繁殖しやすくなるため、喫煙者は歯周病にかかりやすいのです。
また、適度な運動はさまざまな病気の予防にもなり、口内だけでなく全身の健康を維持することに非常に役立ちます。
就寝中の歯ぎしりや無意識の食いしばりは、歯に大きな負担をかける原因です。これらの習癖は自分では気づきにくいため、歯がすり減っていたり、起床時に顎がだるいといった症状がある場合は、歯科医院で相談してみましょう。
マウスピースの装着や生活習慣の見直しによって、歯を守ることができます。
歯が痛くなってから歯医者に行くのではなく、予防のために通うという意識を持つことが大切です。歯周病や虫歯は初期段階では自覚症状が少なく、本人が気づかないまま進行することが多いため、定期的な検診によって早期発見と早期の治療が可能になるでしょう。
また、歯科医院では歯石除去やクリーニングなどの専門的なケアも受けられ、日常のケアでは取り切れない汚れを落とすことができます。
歯を失う原因の多くは、日常生活の中に潜んでいます。特に、歯周病や虫歯は、自覚症状が少ないまま進行するため、気づいたときには抜歯を避けられない状況になっていることもあります。
歯を失う年齢には一定の傾向がありますが、年齢に関係なく、早い段階から予防意識を持つことが将来の歯の健康を左右すると言えるでしょう。歯の喪失は単なる見た目や噛みにくさだけにとどまらず、全身の健康や心理的な面にも深刻な影響を与えます。
日々の歯磨きやデンタルケア、定期的な歯科検診、食生活の見直し、全身の健康管理など、できることから少しずつ始めていきましょう。
歯を守りたいとお考えの方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。
当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。
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