歯のコラム

マウスピース矯正で滑舌が悪くなるのはなぜ?確認すべき点と対処法

2026年4月18日

マウスピース矯正で滑舌が悪くなるのはなぜなのかマウスピースを手に考える女性

こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。

マウスピース矯正を始めてから、「滑舌が悪くなった」「以前より発音しにくい」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。マウスピースは取り外しが可能な装置ですが、1日20時間以上装着する必要があります。装着した状態で話すと、発音に違和感を覚えることは珍しくありません。

ただし、装着し続ければ装着した感覚に慣れていき、滑舌も改善することがほとんどです。

この記事では、マウスピース矯正中に滑舌が悪くなる理由や影響を受けやすい音、改善のための対処法について解説します。滑舌を早く改善したい方は、ぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正中に滑舌が悪くなる理由

マウスピース矯正中に滑舌が悪くなる理由を歯の模型とマウスピースを手に説明する歯科医

マウスピース矯正では、透明なマウスピースを装着して歯に力をかけることで歯を動かしていく治療法です。口の中に装置がある状態で過ごすため、違和感を覚えたり滑舌が悪くなったりする場合があります。

ここでは、マウスピース矯正中に滑舌が悪くなる理由について解説します。

舌を普段どおりに動かせないから

マウスピースが歯列全体を覆うことで、舌が動く空間が狭くなり、柔軟に動かしにくくなります。舌は話すときに歯や上あごに触れながら音を作り出していますが、マウスピースの厚みによって舌を普段どおりに動かせなくなるため、滑舌が悪くなりやすいのです。

特にラ行やタ行など、舌先の細やかな動きが求められる音は影響を受けやすい傾向にあります。

マウスピースを正しく装着できていないから

歯科医師の指導に従ってマウスピースを正しく装着できていない場合や、サイズが合っていない場合にも、滑舌に影響を及ぼす可能性があります。マウスピースが浮いた状態では、舌が動く範囲が狭くなるためです。

特に小さなお子さまや、装置に慣れていない矯正初期の患者さまでは、マウスピースの取り付け・取り外しが不安定なことも多く、滑舌の違和感につながる可能性もあるでしょう。

マウスピース矯正で滑舌が悪くなりやすい音

五十音が書かれた積み木

マウスピース矯正中に滑舌が影響を受けやすい音は、サ行・タ行・ラ行です。これらの音は、舌を歯の裏側や上顎に当てて発音します。マウスピースを装着すると、本来舌が当たる場所にマウスピースがあるため、普段どおりの音を出しにくくなるのです。

特にサ行では、舌の先端が上の前歯の裏側近くに触れることで歯と舌の間から空気が流れて発音します。マウスピースを装着すると、空気の流れが変わるためはっきりとした音が出にくくなる場合があります。

マウスピース矯正中の滑舌の乱れはいつまで続く?

マウスピース矯正中の滑舌の乱れが続く期間を示す時計とカレンダーとハテナマーク

個人差がありますが、多くの人は装着開始から1週間〜1か月ほどで徐々に慣れて違和感が軽減します。マウスピースは段階的に形が変化していきますが、基本的な構造は大きく変わらないため、1枚目で慣れると次のマウスピースに交換した後も変化は少ないでしょう。

ただし、長期間続く場合や、話すことが不自由に感じるほど不快感が強い場合は、マウスピースの形状が合っていない可能性もあります。歯科医師に相談し、調整が必要かどうか確認しましょう。

マウスピース矯正で滑舌が悪い場合に確認したいこと

チェックの文字を示す指

マウスピース矯正で滑舌が悪い場合、装着すること自体が影響している場合があります。滑舌が悪いと感じたら、以下のポイントを確認しましょう。

マウスピースの順番が合っているか

マウスピースは、歯の動きに合わせた形状になっており、治療計画に基づいて段階的に交換する必要があります。交換のタイミングがずれると、歯にかかる力が適切でなくなり舌の動きにも影響を与える可能性があります。

矯正中に滑舌が悪くなったと感じた場合には、現在使用しているマウスピースが使用予定のものと合っているか、装着時期がずれていないかを一度確認してみましょう。

マウスピースがきちんと装着できているか

マウスピースがぴったりフィットしていることは、矯正効果だけでなく滑舌にも大きく関わります。装着が不十分だと、わずかな隙間が発音の妨げになることがあります。

舌や唇がマウスピースに当たったり、空気が抜けやすくなったりすることで発音に支障が出るため、装着後のフィット感をよく確認しましょう。装着の際に使用するチューイー(装着補助具)を使って、歯列全体にマウスピースをしっかりと密着させることも大切です。

マウスピースに変形や破損はないか

マウスピースは無理に着脱をしたり、洗浄の際に熱湯を使用したりすると、変形や破損を起こすことがあります。変形や破損したまま装着すると、舌が当たる位置や圧力が変わり、正しい発音を妨げかねません。

また、破損している場合は、滑舌に影響が出るだけでなく、舌や歯茎を傷つける恐れもあります。

マウスピースの取り扱いや洗浄方法に注意し、変形や破損が見つかったら早めに歯科医院へ相談しましょう。

マウスピース矯正中で滑舌が悪いときの対処法

マウスピースを装着して話す練習をする人

ここでは、滑舌が悪いと感じるときの対処法を紹介します。

マウスピースを装着したまま話す練習をする

会話する機会が多い仕事の方や、説明やプレゼンをすることが多い方は、できるだけ装着したまま話す練習を繰り返すことが大切です。はじめは違和感があっても、繰り返すうちに舌や口の筋肉が正しく動くようになり、少しずつはきはきと話せるようになっていきます。

早口言葉の練習や音読など、マウスピースをつけたまま話す練習をしてみましょう。鏡の前で口の動きを確認しながら発声するのも効果的です。

相手に伝えておく

自分では違和感を覚えていなくても、聞き手にとっては不明瞭な発音になっていることがあります。オフィスや学校など、頻繁に会話をする相手には、マウスピースを装着していることを前もって話しておくとよいでしょう。

周囲に事情を理解してもらうと、わからないときは聞き返してもらうなどのサポートが得られやすくなります。「変に思われたらどうしよう」「会社での評価を下げられたくない」などの不安をやわらげ、精神的な負担も軽減されるでしょう。

舌の筋力を鍛えるトレーニングをする

舌の筋力を鍛えるトレーニングとして、舌を動かすストレッチや、発音しにくい音を繰り返し発声する練習が効果的です。例えば、口を閉じたまま舌を上あごに強く押し当てる運動があります。

また、サ行・タ行・ラ行など、舌が上顎に触れる発音を意識的に練習することで、実際の会話でもスムーズに発音できるようになるでしょう。舌のトレーニングを1日に数分程度でも行うと、滑舌の改善につながります。

面接やスピーチではマウスピースを外す

どうしても重要な場面で滑舌が気になる場合は、短時間であればマウスピースを外すという方法もあります。マウスピース矯正では、基本的に1日20〜22時間の装着が必要です。面接やスピーチなど、どうしても外したい場面が10〜20分程度であれば、基本的には問題はありません。

ただし、外したまま長時間経過しないように注意が必要です。外出先で外した際は、マウスピースを清潔に保管することも忘れないようにしましょう。

まとめ

マウスピース矯正で整った歯並びになった笑顔の女性

マウスピース矯正中に滑舌が悪くなるのは、装置によって舌を普段どおりに動かせないことが主な原因です。特にサ行・タ行・ラ行は影響を受けやすく、装着初期に違和感を覚える方は少なくありません。

ただし、1週間〜1か月ほどで慣れ、滑舌も改善していくことがほとんどです。滑舌が悪いからといって装着を長時間外していると、装着感に慣れないばかりか、治療が進まなくなるおそれがあります。周囲の理解を得ながら、装置をつけたまま話す練習をすることが大切です。

不快感が強い場合や長期間続く場合は、マウスピースの装着状態や破損を確認し、早めに歯科医院に相談しましょう。

マウスピース矯正を検討されている方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。

当院のホームページはこちらWeb予約もお受けしております。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひご覧ください。

帆足 公人 理事長

■この記事の監修者

帆足 公人 理事長

経歴
  • 1981年、歯科医師国家試験合格、歯科医師免許取得後、米国ミシガン大学(University of Michigan)歯学部大学院に入学。 補綴学(入れ歯や差し歯、審美やインプラント、噛み合わせや顎関節症などを専門とする学問)と歯周治療学(歯周病を専門とする学問)のダブルマスター(2つの学科の専門医)を取得。両学科の講師を経て1990年に帰国。
  • 9年間のアメリカ留学中に学んだ先端歯科医療技術と同時に、予防に対する意識の高さに感銘し、日本での治療中心のCure(治療)からCare(ケア)への予防歯科医療を目指し、早くから日々の臨床に取り組んできた。
  • 1999年5月に現在の医療法人社団公歯会、神田橋デンタルオフィスを開業し、それぞれの年齢のライフステージにあった個人個人のケアプログラムを作成しいかに自分の歯を残すか、いかに口腔機能を改善維持するかなど口腔顎顔面の環境を機能と美の観点から、多くの患者の治療とケアに携わってきた。
  • 現在、日本⻭科大学⻭周病科非常勤講師、昭和大学⻭学部補綴学講座兼任講師、日本アンチエイジング⻭科学会理事、またアメリカ⻭周病学会会員、ICP(International College of Prosthodontics)会員、日本⻭周病学会会員、日本臨床⻭周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本⻭科審美学会会員、日本オーラルヘルスケア学会会員など多くの学会に所属している。またP&P研鑽会という研究会を創設し、後進の育成にも力を注いでいる。
  • 1981年 歯科医師免許取得
  • 1982年 米国ミシガン大学歯学部大学院補綴学科入学
  • 1987年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1987年 同大学歯学部大学院歯周病科入学
  • 1989年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1989年 同大学歯学部 補綴科、歯周病科講師
  • 1990年 帰国
  • 1991年 日本歯科大学新潟生命歯学部補綴科非常勤講師
  • 1995年 日本歯科大学生命歯学部歯周病科非常勤講師
  • 1998年 日本歯周学会認定専門医取得
  • 1999年 千代田区にて神田橋デンタルオフィス開業
  • 現在 日本歯周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本歯科審美学会会員、日本歯科アンチエイジング学会会員、アメリカ歯周病学会会員、国際歯科補綴医学会会員

▶︎ 医師紹介ページを見る

« »

神田橋デンタルオフィス

所在地 〒101-0047
東京都千代田区内神田1-2-2 小川ビル1F
電話番号 03-5283-6533