歯のコラム

親知らずが虫歯に!放置するリスクと治療法

2026年8月8日

親知らずが虫歯になり痛がる女性

こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。

親知らずは一番奥に生える歯で、磨き残しが起こりやすく、虫歯や歯ぐきの炎症につながりやすい部位です。痛みが出て初めて異常に気づく方も少なくありません。

しかし、親知らずの虫歯が進行すると、手前の大切な歯にも影響が及ぶ場合があります。そのため、違和感があっても放置せず、早めに歯科医院で状態を確認することが大切です。

この記事では、親知らずが虫歯になる原因、放置するリスク、治療方法、そして虫歯を防ぐためのポイントまでわかりやすく解説します。親知らずの虫歯にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

親知らずとは

親知らずが斜めに生えた様子

親知らずとは、一番奥に生える永久歯のことで、第三大臼歯や智歯(ちし)とも呼ばれます。

多くは10代後半から20代頃に生えてきますが、生える時期や本数には個人差があります。4本すべて生える方もいれば、生まれつき親知らずがない方や、顎の骨の中に埋まったまま生えてこない方もいます。

親知らずは歯列の一番奥にあるため、十分なスペースがないと斜めや横向きに生えたり、一部だけ歯ぐきから出たりすることがあります。

このような生え方では歯ブラシが届きにくく、歯垢や食べかすが残りやすくなります。そのため、ほかの歯に比べて虫歯や歯ぐきの炎症が起こりやすいのです。

すべての親知らずを抜く必要があるわけではありません。まっすぐ生えていて、噛み合わせや清掃に問題がなければ、そのまま経過をみることもあります。

一方で、虫歯や炎症を繰り返している場合や、隣の歯に影響を及ぼしている場合には、抜歯を検討することがあります。

親知らずは自分では状態を確認しにくいため、異常があっても気づきにくいことがあります。痛みなどの症状がなくても虫歯や炎症が進んでいる場合もあるため、定期的に歯科医院でチェックを受けることが大切です。

親知らずが虫歯になる原因

磨きにくい親知らず

親知らずは他の歯に比べて虫歯になりやすい歯です。その理由は、生える位置や向きにあります。歯ブラシが届きにくく、汚れが残りやすい環境になりやすいためです。ここでは、親知らずが虫歯になりやすい主な原因について解説します。

ブラッシングが難しい位置にある

親知らずは歯列の一番奥にあるため、歯ブラシが届きにくい歯です。奥までしっかり磨こうとしても毛先が当たりにくく、磨き残しが生じやすくなります。磨き残した歯垢(プラーク)は虫歯の原因となるため、十分に汚れを落とせない状態が続くと、虫歯になるリスクが高まります。

また、親知らずが一部だけ歯ぐきから出ている場合は、歯と歯ぐきのすき間に食べかすや歯垢がたまりやすくなります。こうした部分は歯ブラシだけでは清掃しにくく、虫歯だけでなく歯ぐきの炎症につながることもあります。

斜めや横向きに生えている

親知らずは、まっすぐ生えるとは限りません。顎のスペースが足りない場合には、斜めや横向きに生えることがあります。このような生え方では、親知らずと手前の歯の間に歯ブラシが届きにくくなります。そのため、歯垢や食べかすがたまりやすく、虫歯のリスクが高まります。

特に横向きに生えている親知らずでは、手前の第二大臼歯に接していることがあります。歯と歯が接している部分は清掃が難しく、親知らずだけでなく、隣の歯まで虫歯になることも少なくありません。

親知らずの虫歯を放置するリスク

親知らずの虫歯を放置するリスクを伝えるイメージ

親知らずが虫歯になっていても、初期の段階では症状がほとんどありません。

しかし、そのまま放置すると虫歯が進行し、親知らずだけでなく周囲の歯や歯ぐきにも影響を及ぼす可能性があります。ここでは、親知らずの虫歯を放置することで起こり得る主なリスクについて解説します。

隣接する歯に悪影響を及ぼす

親知らずが虫歯になると、手前にある第二大臼歯にも影響が及ぶことがあります。特に親知らずと第二大臼歯の間は歯ブラシが届きにくく、歯垢がたまりやすい場所です。そのため、親知らずだけでなく、隣の歯まで虫歯になることがあります。

第二大臼歯は、食べ物をしっかり噛むために大切な役割を担う歯です。この歯まで虫歯になると、治療が複雑になり、虫歯の進行状況によっては神経の治療や抜歯が必要になる場合もあります。

特に横向きに生えている親知らずでは、歯と歯の間を目で確認しにくく、虫歯が進行するまで気づかないことも少なくありません。

親知らずだけでなく、健康な第二大臼歯を守るためにも、親知らずの状態を定期的に確認することが大切です。

痛みや腫れが広がる

親知らずの虫歯を放置すると、歯の周りで炎症が起こり、歯ぐきが腫れることがあります。炎症が進行すると、周囲の組織へ広がる可能性もあるでしょう。

炎症が広がると、頬の腫れや強い痛み、口が開けにくいといった症状がみられることがあります。膿がたまった場合には、炎症を抑えるための処置が必要になるケースも少なくありません。炎症が強い時期は、すぐに抜歯を行えないことがあります。

治療に時間がかかることもあるため、違和感や痛みを覚えたら、早めに歯科医院を受診しましょう。

親知らずの虫歯を治療する方法

親知らずの虫歯の治療を受ける女性

親知らずが虫歯になった場合の治療方法は、虫歯の進行状況だけでなく、親知らずの生え方や周囲の歯への影響などを踏まえて判断します。ここでは、虫歯の進行度に応じた主な治療方法について解説します。

軽度な虫歯の場合

親知らずがまっすぐ生え、上下の歯がしっかり噛み合っている場合は、歯を残して治療を行うことがあります。

たとえば、虫歯が浅く、歯を残せる状態であれば、虫歯になった部分を削り、歯科用プラスチック(コンポジットレジン)などで補う治療を行います。今後も清潔な状態を保てるかどうかも、治療方針を決めるうえで大切なポイントです。

治療後も親知らずは汚れがたまりやすい歯です。毎日の歯磨きを丁寧に行い、定期的に歯科検診を受けることで、虫歯の再発を防ぎやすくなります。

進行した虫歯の場合

虫歯が大きく進行し、歯を残すことが難しい場合には、抜歯を検討します。特に歯が大きく欠けている場合や、神経まで虫歯が進行している場合は、治療を行っても再びトラブルが起こる可能性があるためです。

また、横向きや斜めに生えている親知らずは、治療を行っても十分に磨けないことがあります。そのため、虫歯や歯ぐきの炎症を繰り返す場合や、隣の歯に悪影響を及ぼすおそれがある場合には、抜歯を検討することがあるのです。

抜歯を行う前には、レントゲン撮影で親知らずの位置や生え方を確認します。必要に応じてCT検査を行い、周囲の骨や神経との位置関係を詳しく調べたうえで、どのような方法で抜歯を行うかを判断します。

親知らずが虫歯になるのを防ぐには

毎日歯磨きをする様子

ここでは、親知らずを虫歯から守るために心がけたいポイントをご紹介します。

毎日の歯磨きを丁寧に行う

親知らずは口の一番奥にあるため、意識して磨かないと汚れが残りやすい歯です。歯ブラシは無理なく奥まで入れ、毛先を親知らずに軽く当てながら、小さく動かして磨きましょう。

ヘッドが小さい歯ブラシを使うと、一番奥まで毛先が届きやすくなります。また、口を大きく開け、鏡で磨く場所を確認しながら歯磨きをすると、磨き残しを減らしやすくなります。

特に、歯と歯ぐきの境目や噛み合わせの溝は歯垢がたまりやすい部分です。毛先をしっかり当てながら、磨き残しがないよう丁寧に磨くことを心がけましょう。

デンタルフロスや歯間ブラシを活用する

歯ブラシだけでは、歯と歯の間にたまった歯垢を十分に取り除けないことがあります。特に、親知らずと手前の歯の間は汚れが残りやすいため、デンタルフロスや歯間ブラシを併用すると汚れを落としやすくなります。

ただし、使いやすい清掃用具は歯並びや歯と歯のすき間の広さによって異なります。無理に歯間ブラシを入れると歯ぐきを傷つけることもあるため、自分に合ったサイズや使い方を歯科医院で確認すると安心です。

毎日の歯磨きにデンタルフロスや歯間ブラシを取り入れることで、親知らずの周りに歯垢が残りにくくなります。

定期的に歯科検診を受ける

親知らずは口の奥にあるため、自分では状態を確認しにくい歯です。虫歯や炎症が進んでいても気づきにくく、痛みが出てから受診するケースも少なくありません。

定期的な歯科検診では、お口の中を確認するだけでなく、必要に応じてレントゲン撮影を行い、親知らずの生え方や虫歯の有無を確認します。また、歯石除去やクリーニングを受けることで、毎日の歯磨きでは落としきれない歯垢や歯石も取り除くことができます。

定期的に親知らずの状態を確認しておくことで、虫歯や炎症を早い段階で見つけやすくなります。その結果、大がかりな治療を避けられる場合もあるでしょう。

まとめ

親知らずの虫歯を治療して笑顔を見せる女性

親知らずは口の一番奥に生えるため、歯ブラシが届きにくく、虫歯になりやすい歯です。

特に、斜めや横向きに生えている場合は汚れがたまりやすく、親知らずだけでなく隣の歯まで虫歯になることがあります。また、虫歯を放置すると炎症が広がり、治療に時間がかかったり、抜歯が必要になったりすることもあります。

一方で、初期段階で発見できれば、歯を残して治療できる場合もあります。毎日の歯磨きに加えてデンタルフロスや歯間ブラシも活用し、親知らずの周りに歯垢を残さないことが虫歯予防の基本です。

親知らずは自分では状態を確認しにくい歯だからこそ、定期的に歯科検診を受け、異常がないか確認してもらいましょう。痛みや違和感がある場合は放置せず、早めに歯科医院を受診することが大切です。

親知らずの虫歯にお悩みの方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。

当院のホームページはこちらWeb予約もお受けしております。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひご覧ください。

帆足 公人 理事長

■この記事の監修者

帆足 公人 理事長

経歴
  • 1981年、歯科医師国家試験合格、歯科医師免許取得後、米国ミシガン大学(University of Michigan)歯学部大学院に入学。 補綴学(入れ歯や差し歯、審美やインプラント、噛み合わせや顎関節症などを専門とする学問)と歯周治療学(歯周病を専門とする学問)のダブルマスター(2つの学科の専門医)を取得。両学科の講師を経て1990年に帰国。
  • 9年間のアメリカ留学中に学んだ先端歯科医療技術と同時に、予防に対する意識の高さに感銘し、日本での治療中心のCure(治療)からCare(ケア)への予防歯科医療を目指し、早くから日々の臨床に取り組んできた。
  • 1999年5月に現在の医療法人社団公歯会、神田橋デンタルオフィスを開業し、それぞれの年齢のライフステージにあった個人個人のケアプログラムを作成しいかに自分の歯を残すか、いかに口腔機能を改善維持するかなど口腔顎顔面の環境を機能と美の観点から、多くの患者の治療とケアに携わってきた。
  • 現在、日本⻭科大学⻭周病科非常勤講師、昭和大学⻭学部補綴学講座兼任講師、日本アンチエイジング⻭科学会理事、またアメリカ⻭周病学会会員、ICP(International College of Prosthodontics)会員、日本⻭周病学会会員、日本臨床⻭周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本⻭科審美学会会員、日本オーラルヘルスケア学会会員など多くの学会に所属している。またP&P研鑽会という研究会を創設し、後進の育成にも力を注いでいる。
  • 1981年 歯科医師免許取得
  • 1982年 米国ミシガン大学歯学部大学院補綴学科入学
  • 1987年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1987年 同大学歯学部大学院歯周病科入学
  • 1989年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1989年 同大学歯学部 補綴科、歯周病科講師
  • 1990年 帰国
  • 1991年 日本歯科大学新潟生命歯学部補綴科非常勤講師
  • 1995年 日本歯科大学生命歯学部歯周病科非常勤講師
  • 1998年 日本歯周学会認定専門医取得
  • 1999年 千代田区にて神田橋デンタルオフィス開業
  • 現在 日本歯周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本歯科審美学会会員、日本歯科アンチエイジング学会会員、アメリカ歯周病学会会員、国際歯科補綴医学会会員

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