歯のコラム

歯周病の外科治療が必要なのはどんなケース?外科治療の種類や費用

2024年9月28日

歯周病で歯茎が腫れている女性

こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。

歯周病の治療方法には、いくつか種類があることをご存じでしょうか。歯周病を放置すると、歯を失う原因になることもあるため、必要に応じて外科治療を行います。

今回は、歯周病の基本的な治療内容や、外科治療が必要となるケース、外科治療のメリット・デメリットなどについて解説していきます。

歯周病の基本的な治療内容

歯周病の治療を受けている患者

歯周病の治療では、歯周病の原因となる細菌を減らすための処置を行います。

歯周病の原因は、歯に付着する歯垢(プラーク)の中に含まれる歯周病原菌です。歯周病原菌が発生させる毒素によって、歯茎に腫れや出血が引き起こされるのです。

細菌の住処であるプラークは、歯磨きが不十分なことで口内に多く形成されます。細菌を減らすためには、プラークコントロールが重要です。具体的には、以下の処置が挙げられます。

これらの処置を行って細菌が減れば、歯茎の状態が改善されることがあります。

ブラッシング指導

まずは、ブラッシング指導で患者様に正しい歯磨きの仕方を身につけてもらいます。毎日ご自宅で適切に歯磨きができれば、磨き残しが減るので口内の細菌数も減少します。歯茎が引き締まり、軽度であれば歯周病の症状が改善されることもあります。

スケーリング

スケーリングとは、歯の表面や歯と歯茎の間などに溜まった歯垢・歯石などを取り除く処置です。歯ブラシだけでは落としきれない汚れを細かく除去します。

歯石とは歯垢が固まったもので、歯垢から歯石になると歯ブラシで落とすことができなくなります。そのため、歯科クリニックで専用の機械を使って取り除かなければなりません。

歯石の表面はざらざらとしているため、汚れが溜まりやすくなります。歯周病を進行させる原因になる可能性があるため、ブラッシング指導とあわせて歯石除去を行うのです。

歯周病の外科治療が必要なのはどんなケース?

歯周病の外科治療を受けている患者

歯周病治療では、上の項目で挙げたような基本治療のほかに、外科治療が必要となるケースがあります。歯周病の外科治療が必要となるケースは、基本治療を行っても症状が改善されなかったり、歯周病が重度に進行したりしている場合などです。

軽度な歯周病であれば、歯の動揺はあまり見られません。歯と歯茎の境目の歯周ポケットと呼ばれる溝は4〜5mm程度の深さです。この段階であれば、基本治療で症状が改善される可能性が高いでしょう。

しかし、歯の動揺が見られたり、歯周ポケットの深さが6mmを超えたりしている場合、歯周病は中等度から重度にまで進行していると考えられます。基本治療では症状が改善されないことも少なくありません。

歯周ポケットが深くなると、ブラッシングやスケーリングだけでは汚れを取り除けません。歯周ポケット内でさらに細菌の繁殖が進む恐れがあるため、外科治療を行うのです。

歯周病の外科治療の種類

歯周病の治療を受けている患者

歯周病の外科治療には、大きく分けて以下の4種類があります。

それぞれの治療法について解説していきます。

フラップ手術

フラップ手術とは、歯茎の深い場所に隠れた汚れを取り除くための手術です。歯周ポケットの深くまで歯石が付着していて、基本治療では対応できない場合や、基本治療だけでは歯周ポケットの深さが改善されない場合などに行われます。

まず歯茎を開いて歯の根を露出させ、専用の器具を使って歯石や細菌を取り除きます。汚れが取り除けたら切開した歯茎を縫って、数週間後に抜糸します。

歯周ポケット内の汚れを取り除くことで、健康な歯茎へと導けたり、歯茎が引き締まり清掃しやすくなったりするなどの効果が期待できるでしょう。

切除療法

切除療法とは、炎症が起こっている歯茎を取り除き歯茎の形を整える手術です。盛り上がった歯茎の形を整えることで、歯周ポケットが浅くなり汚れが溜まりにくくなる効果が期待できます。

歯周組織再生療法

歯周組織を元の状態に回復させる治療法を、歯周組織再生療法といいます。歯周組織とは歯を支えている歯の周りの組織のことを指し、以下のものが含まれます。

歯周病が進行すると歯周組織が破壊されるため、歯がグラグラするようになります。症状が悪化すれば抜歯せざるを得ないと判断されることもありますが、歯周組織再生療法で症状が改善されれば、歯を残せることがあるのです。

再生療法では、まず歯茎を開いて歯の根っこの汚れを取り除きます。その後、特殊な薬剤を歯の周りに入れて、一度歯茎を縫合し密封します。半年から1年程度かけて、薬剤が歯周組織の再生を促していきます。

歯周形成手術

歯周形成手術とは、歯周病の進行などで歯茎の形が変わったときに、見た目を改善するための手術です。歯茎が下がって歯が長く見える場合などに行われます。

歯茎が下がった部分に、他の場所から切断した歯肉を移植することで、見た目の改善を図ります。

歯周病の外科治療の費用

歯周病の外科治療の費用イメージ

歯周病外科治療の費用相場は、以下のとおりです。

歯周病の外科治療には基本的に健康保険が適用されますが、使用する薬剤などによっては保険適用外となるケースもあります。その場合、上述した費用よりも負担が大きくなります。

歯周病の外科治療をするメリット・デメリット

歯周病の外科治療をするメリット・デメリットイメージ

次は、歯周病の外科治療をするメリットとデメリットについて解説します。

歯周病で外科治療を行うメリット

歯周病の外科治療を行うメリットは、以下のとおりです。

フラップ手術や切除療法を行えば、歯茎が引き締まったり歯茎の形が改善されたりする効果が期待できます。歯周ポケットが浅くなるため、汚れが溜まりにくくなる、清掃が行いやすくなるなど、歯周病の再発を防ぎやすくなるでしょう。

また、歯周病が重症化すると、歯を支える歯槽骨にまで炎症が広がります。最悪のケースでは抜歯をしなければいけなかったり、歯が自然に抜けたりすることもあります。

しかし、歯周組織再生療法などで歯周組織の回復が叶えば、大切な歯を抜かずに残すことができる場合があります。

歯周病で外科治療を行うデメリット

外科治療を行うデメリットは、以下のとおりです。

歯周病の外科治療では、歯茎を切開したり縫合したりするため、一時的に腫れや痛みが出る場合があります。治療の際には麻酔を行い、術後は痛み止めが処方されますが、完全に痛みを排除できるとは限りません。治療による痛みや腫れは、術後数日〜1週間ほどで落ち着きます。

また、治療内容によっては複数回の通院が求められることがあります。歯周組織再生療法を行う場合は、半年から1年程度、歯周組織の回復に時間が必要となるでしょう。

また、すべての方が歯周病外科治療を受けられるわけではありません。

歯周病の外科治療ができない方とは

喫煙している人

上述した通り、歯周病の外科治療ができないケースもあります。

持病がある方が歯周外科治療を行う場合は、主治医の方の承諾や歯科医師との連携が必要となります。外科治療ができないと判断されることもあるでしょう。

ほかにも、血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合、外科治療による出血が止まらないリスクがあります。セルフケアができない方やヘビースモーカーの方が外科治療を受けても、歯周病が再発する可能性が高いため、先にケア方法や喫煙習慣を改善しなければなりません。

また、歯周病の進行具合によっては、クリーニングや再生療法を行っても症状が改善されない場合もあります。その時は、抜歯をするという選択肢しか残っていないということも考えられるでしょう。

まとめ

歯周病が治り笑顔の女性

歯周病の基本的な治療内容は、ブラッシング指導やスケーリングなどで口内の汚れや細菌の数を減らすことです。

しかし、歯周病が中等度から重度にまで進行していると、基本治療と合わせて外科治療が必要となることがあります。外科治療を行えば、歯を残せる可能性が高まったり歯周病の再発を防げたりするなどの効果が期待できるでしょう。

歯周病はできる限り早めに治療を始めることが大切なので、歯茎が腫れや出血など異常が見られる場合は早めに歯科クリニックで相談するようにしましょう。

歯周外科治療を検討されている方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。

当院のホームページはこちらWeb予約もお受けしておりますので、ぜひご活用ください。

帆足 公人 理事長

■この記事の監修者

帆足 公人 理事長

経歴
  • 1981年、歯科医師国家試験合格、歯科医師免許取得後、米国ミシガン大学(University of Michigan)歯学部大学院に入学。 補綴学(入れ歯や差し歯、審美やインプラント、噛み合わせや顎関節症などを専門とする学問)と歯周治療学(歯周病を専門とする学問)のダブルマスター(2つの学科の専門医)を取得。両学科の講師を経て1990年に帰国。
  • 9年間のアメリカ留学中に学んだ先端歯科医療技術と同時に、予防に対する意識の高さに感銘し、日本での治療中心のCure(治療)からCare(ケア)への予防歯科医療を目指し、早くから日々の臨床に取り組んできた。
  • 1999年5月に現在の医療法人社団公歯会、神田橋デンタルオフィスを開業し、それぞれの年齢のライフステージにあった個人個人のケアプログラムを作成しいかに自分の歯を残すか、いかに口腔機能を改善維持するかなど口腔顎顔面の環境を機能と美の観点から、多くの患者の治療とケアに携わってきた。
  • 現在、日本⻭科大学⻭周病科非常勤講師、昭和大学⻭学部補綴学講座兼任講師、日本アンチエイジング⻭科学会理事、またアメリカ⻭周病学会会員、ICP(International College of Prosthodontics)会員、日本⻭周病学会会員、日本臨床⻭周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本⻭科審美学会会員、日本オーラルヘルスケア学会会員など多くの学会に所属している。またP&P研鑽会という研究会を創設し、後進の育成にも力を注いでいる。
  • 1981年 歯科医師免許取得
  • 1982年 米国ミシガン大学歯学部大学院補綴学科入学
  • 1987年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1987年 同大学歯学部大学院歯周病科入学
  • 1989年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1989年 同大学歯学部 補綴科、歯周病科講師
  • 1990年 帰国
  • 1991年 日本歯科大学新潟生命歯学部補綴科非常勤講師
  • 1995年 日本歯科大学生命歯学部歯周病科非常勤講師
  • 1998年 日本歯周学会認定専門医取得
  • 1999年 千代田区にて神田橋デンタルオフィス開業
  • 現在 日本歯周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本歯科審美学会会員、日本歯科アンチエイジング学会会員、アメリカ歯周病学会会員、国際歯科補綴医学会会員

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