歯のコラム

銀歯の下で進行する虫歯!原因と症状、治療法、予防法を解説

2026年2月14日

銀歯の下にできた虫歯

こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。

虫歯の治療を終えたと思っていたのに、しばらくしてから再び痛みが出てくることがあります。特に銀歯の下に虫歯ができているケースでは、表面からはわかりにくいため、気づいたときには虫歯がかなり進行していることも少なくありません。

銀歯は強度が高く、奥歯の治療によく用いられてきましたが、経年劣化や接着部のトラブルによって、虫歯菌が入り込むことがあるのです。

今回は、銀歯の下に虫歯ができる原因や治療法、そして予防のためのポイントについて解説します。虫歯の再発を予防したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

銀歯とは

銀歯でできた詰め物

銀歯とは、虫歯の治療後に歯を補うために装着される金属製の詰め物や被せ物のことで、日本の保険診療で広く使われています。

銀歯は金属でできているため、時間が経つと金属イオンが溶け出して歯ぐきが黒ずんだり、金属アレルギーを引き起こしたりすることがあります。見た目も自然な歯とは異なり、口を開けたときに目立ちやすいという欠点もあります。

保険適用で安価に治療できる反面、審美性や金属の影響には注意が必要です。

銀歯の下が虫歯になる原因

銀歯の下が虫歯になるのはなぜか考えるイメージ

銀歯の下で虫歯が再発する背景には、いくつかの明確な理由があります。

セメントの劣化や接着力の低下

銀歯を歯に装着する際には、専用のセメント(接着剤)が使用されます。

しかし、このセメントは時間の経過とともに劣化し、接着力が弱まっていきます。接着力が低下すると、銀歯と歯の間にすき間が生じやすくなり、そのすき間から細菌が侵入して虫歯が発生するのです。

また、噛む力や歯ぎしりによる微細な動きも、セメントの劣化を早める一因となります。見た目には問題がなくても、内部で虫歯が進行していることがあるため、定期的に歯科医院でチェックを受けることが大切です。

銀歯の経年劣化や変形

銀歯は金属でできているため、年月とともに劣化したり、噛む力によって変形したりすることがあります。

たとえば、食事中に強い力が加わると、銀歯がわずかに変形し、歯との間にすき間ができることがあります。そのすき間に唾液や食べかすが入り込むと、そこが細菌の温床となり、虫歯が進行しやすくなるのです。

特に、銀歯を装着してから10年以上経っている場合は、劣化が起きている可能性が高く、知らないうちに虫歯が進行していることも少なくありません。

歯磨き不足

毎日の歯磨きが不十分だと、銀歯のまわりにプラークが残りやすくなります。特に銀歯は接合部に段差ができやすいため、汚れがたまりやすく、そこから虫歯が再発することがあります。

詰め物や被せ物のまわりは丁寧に磨く必要がありますが、通常の歯ブラシだけでは落としきれないこともあるため、デンタルフロスや歯間ブラシの使用も重要です。磨き残しが続くと、目には見えないところで虫歯が静かに進行していきます。

歯ぎしり・食いしばりによる影響

歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、銀歯に常に強い力が加わることになります。これによって銀歯がわずかに動いたり、歯との間にすき間が生じたりすることで、虫歯菌が入り込むことがあるのです。

また、強い力が加わると銀歯の破損や変形につながり、結果的に歯の内部の状態が悪化することもあります。特に就寝中の歯ぎしりは自覚しにくいため、知らないうちに銀歯にダメージを与えていることも多いです。

銀歯の下が虫歯になったときに現れる症状

しみるような歯痛を感じる女性

銀歯の下で虫歯が進行していても、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。そのため、気づいたときには虫歯が大きく進行していることもあります。

まず現れることが多いのは、冷たいものや熱いものを口にしたときのしみるような痛みです。これは虫歯が象牙質や神経の近くにまで進行している可能性を示しています。

また、銀歯の周囲の歯ぐきが腫れたり、出血しやすくなったりすることもあります。これは、虫歯が歯の根のほうへ広がり、炎症を引き起こしているサインです。

さらに進行すると、噛んだときに違和感や痛みが生じるようになります。これは、虫歯によって歯の内部の組織がダメージを受けている証拠といえるでしょう。

最悪の場合、虫歯が神経にまで達すると、何もしていなくてもズキズキとした強い痛みが続くようになります。こうなると、神経を抜く根管治療が必要になる可能性があります。

銀歯の下が虫歯になったときの治療法

銀歯を外して虫歯を削る様子

銀歯の下で虫歯が見つかった場合の治療は、虫歯の進行度や歯の状態に応じて変わります。まずは銀歯を外して、虫歯の部分をしっかりと確認します。表面だけの小さな虫歯であれば、削ったうえで再び詰め物や被せ物を入れることで治療が完了することもあります。

しかし、虫歯が神経近くまで達している場合には、根管治療と呼ばれる歯の内部の処置が必要になることがあります。また、歯の状態が悪い場合には抜歯が選択肢に入ることもあります。まずは歯科医院で精密に診てもらうことが大切です。

銀歯の下が虫歯になるのを防ぐには

フッ素を塗布して虫歯予防をするイメージ

ここでは、銀歯の下で虫歯が再発することを防ぐためにできる対策について解説します。

丁寧に歯磨きをする

銀歯の周囲は汚れがたまりやすく、そこから虫歯が再発することがあります。そのため、毎日の歯磨きを丁寧に行うことがとても大切です。とくに、銀歯と歯ぐきの境目は汚れが残りやすいため、毛先の細い歯ブラシを使って優しく磨きましょう。

また、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、歯と歯の間にたまった汚れも取り除くことができます。歯磨きの仕方に自信がない場合は、歯科医院でブラッシングの指導を受けるのもよい方法です。

フッ素を活用する

フッ素は、虫歯予防に非常に効果的な成分です。歯の再石灰化を促し、酸への抵抗力を高める働きがあります。市販のフッ素入り歯みがき粉やフッ素洗口液を日常的に使うことは、銀歯周辺の天然歯の虫歯予防に役立ちます。

また、定期的に歯科医院で高濃度のフッ素塗布を受けることでより効果的に虫歯を予防することができます。

銀歯以外の素材を検討する

銀歯は保険が適用されるというメリットがある一方で、時間の経過とともに劣化しやすく、再び虫歯になるリスクもあります。虫歯を再発させないためには、ほかの素材を選択肢に入れることも重要です。

たとえば、セラミックは歯との適合性が高く、見た目も自然な仕上がりになるため、長持ちしやすく虫歯の再発リスクも低いとされています。また、プラスチックを使用した素材もありますが、強度や耐久性を考えると、長期間の使用には限界があるでしょう。

素材の選択によって、虫歯のなりやすさや見た目、耐久性が変わってくるため、歯科医師と相談して自分に合ったものを選ぶことが大切です。

歯科医院で定期的にチェックを受ける

銀歯の下が虫歯になっていても、見た目だけでは気づけないことが多く、痛みや違和感が出てからではすでに進行している場合があります。そのため、歯科医院での定期的なチェックがとても大切です。

定期検診では、歯科医師が銀歯と歯の間にすき間ができていないか、歯ぐきに炎症が起きていないかなどをしっかり確認してくれます。また、見た目ではわからない虫歯を確認するために、必要に応じてレントゲンでの検査もおこなわれます。

3〜6か月に1回程度のペースで受診することで、虫歯の早期発見・早期治療が可能になります。銀歯を装着している方こそ、定期的なメンテナンスを習慣にすることが歯の健康を守るポイントです。

まとめ

銀歯の下の虫歯を治療して食事を楽しむ女性

銀歯は耐久性に優れ、これまで多くの虫歯治療で活用されてきました。

しかし、装着後もケアを怠ると、銀歯と歯のわずかなすき間から細菌が入り込み、内部で虫歯が進行することがあります。とくに二次虫歯は外見から判断しにくく、自覚症状が乏しいまま進む点が特徴です。

日々の丁寧なブラッシングに加え、フッ素の活用や定期検診による確認を重ねることで、リスクの軽減につながります。銀歯を入れた後も継続的な管理を意識し、早期発見と早期対応を心がけることが大切です。

虫歯の症状にお悩みの方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。

当院のホームページはこちらWeb予約もお受けしております。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひご覧ください。

帆足 公人 理事長

■この記事の監修者

帆足 公人 理事長

経歴
  • 1981年、歯科医師国家試験合格、歯科医師免許取得後、米国ミシガン大学(University of Michigan)歯学部大学院に入学。 補綴学(入れ歯や差し歯、審美やインプラント、噛み合わせや顎関節症などを専門とする学問)と歯周治療学(歯周病を専門とする学問)のダブルマスター(2つの学科の専門医)を取得。両学科の講師を経て1990年に帰国。
  • 9年間のアメリカ留学中に学んだ先端歯科医療技術と同時に、予防に対する意識の高さに感銘し、日本での治療中心のCure(治療)からCare(ケア)への予防歯科医療を目指し、早くから日々の臨床に取り組んできた。
  • 1999年5月に現在の医療法人社団公歯会、神田橋デンタルオフィスを開業し、それぞれの年齢のライフステージにあった個人個人のケアプログラムを作成しいかに自分の歯を残すか、いかに口腔機能を改善維持するかなど口腔顎顔面の環境を機能と美の観点から、多くの患者の治療とケアに携わってきた。
  • 現在、日本⻭科大学⻭周病科非常勤講師、昭和大学⻭学部補綴学講座兼任講師、日本アンチエイジング⻭科学会理事、またアメリカ⻭周病学会会員、ICP(International College of Prosthodontics)会員、日本⻭周病学会会員、日本臨床⻭周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本⻭科審美学会会員、日本オーラルヘルスケア学会会員など多くの学会に所属している。またP&P研鑽会という研究会を創設し、後進の育成にも力を注いでいる。
  • 1981年 歯科医師免許取得
  • 1982年 米国ミシガン大学歯学部大学院補綴学科入学
  • 1987年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1987年 同大学歯学部大学院歯周病科入学
  • 1989年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1989年 同大学歯学部 補綴科、歯周病科講師
  • 1990年 帰国
  • 1991年 日本歯科大学新潟生命歯学部補綴科非常勤講師
  • 1995年 日本歯科大学生命歯学部歯周病科非常勤講師
  • 1998年 日本歯周学会認定専門医取得
  • 1999年 千代田区にて神田橋デンタルオフィス開業
  • 現在 日本歯周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本歯科審美学会会員、日本歯科アンチエイジング学会会員、アメリカ歯周病学会会員、国際歯科補綴医学会会員

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