歯のコラム

矯正中は滑舌が悪くなる?その原因と対処方法を解説!

2026年2月7日

矯正中は滑舌が悪くなるのか不安な女性

こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。

矯正治療を検討している方のなかには「矯正中は滑舌が悪くなるのではないか?」と心配されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際に矯正治療中は発音しにくさを感じる場合があり、コミュニケーションに影響を与えることがあります。

しかし、その原因を理解しておけば、適切に対応することが可能です。

この記事では、矯正中に滑舌が悪くなる原因やその影響、発音を改善する方法についてわかりやすく解説していきます。

滑舌とは

滑舌について説明する女性

滑舌(かつぜつ)とは、話し手の発音が明瞭で聞き取りやすい状態を指します。

単に声の大きさやスピードの問題ではなく、舌・唇・歯・顎などの複数の器官が協調して動くことで、言葉が正確に相手に伝わる状態を作り出しています。特に舌の動きは重要な役割を担っており、音の種類によって舌の位置を微妙に調整する必要があります。

例えば、サ行やタ行の音は、舌を上あごの一定の位置に当てることで作られます。歯並びが乱れていたり、舌の動きが制限されたりすると、正確な位置で音を出すことが難しくなり、言葉が不明瞭になることがあります。

また、滑舌は加齢や筋力の低下、口腔内の乾燥、生活習慣などによっても変化します。子どもの頃から発音に課題を感じていた人が、大人になっても同様の悩みを抱えることもありますし、逆に大人になってから急に滑舌が悪くなったと感じる場合もあります。

いずれにしても、滑舌は口腔の状態や使い方によって大きく左右されるということがいえるでしょう。

矯正中は滑舌が悪くなる?

滑舌が悪くなったと感じる女性

歯列矯正を始めてから「話しにくくなった」「言葉がはっきりしない」と感じる人は少なくありません。その背景には、矯正装置の影響や口腔内の変化が関係しています。以下では、その主な原因をわかりやすく解説します。

矯正装置が舌に当たるため

矯正装置の種類によっては、装置が舌に当たることで発音しづらくなることがあります。特に装置を歯の裏側に装着する裏側矯正(リンガル矯正)では、装置が常に舌の動きに干渉するため、サ行やタ行などの発音が不明瞭になりやすい傾向があります。

また、マウスピース矯正であっても、装着時にわずかな厚みが加わることで、舌の動きが制限されるように感じることがあります。

これらの場合、無意識のうちに舌の使い方を調整しようとして、逆に話しにくくなることもあるため、時間をかけて慣れていくことが大切です。

矯正装置を正しく装着できていないため

矯正装置が歯にしっかり合っていない状態だと、発音に影響が出やすくなります。たとえば、マウスピースが歯から浮いていたり、装着位置がずれていたりすると、舌や唇の動きに余計な力がかかり、言葉がこもったように聞こえることがあります。

また、装置の一部が変形していたり、きちんと固定されていなかったりする場合には、舌が本来動かす位置とズレが生じ、音が不自然になることがあります。

このような状態を放置すると、滑舌の乱れが続く原因となるため、気づいた時点で歯科医師に相談し、装置の状態を確認してもらうことが大切です。

歯並びが変化しているため

矯正治療では、歯を少しずつ動かしながら歯並びを整えていきます。その過程で、舌が歯に当たる位置や口の中の形が変わるため、発音が不安定になることがあるのです。たとえば、前歯の位置が動くと、舌が当たる場所も変わり、サ行やタ行などがうまく発音できないことがあります。

発音は、口の中の形や舌の位置に大きく関係しています。歯の動きに合わせて舌の動かし方も変えていく必要があるため、慣れるまでは言葉がはっきりしないと感じることもあるでしょう。

ただし、これは矯正の途中に見られる一時的な変化であり、歯並びが安定してくると発音もしやすくなることが多いです。

口腔内が乾燥するため

矯正中は、装置の影響で口が開きやすくなったり、話すたびに唇が閉じにくくなったりすることがあります。こうした状態が続くと、口の中が乾きやすくなります。唾液は舌の動きをなめらかにし、発音を助ける大切な役割を持っています。

しかし、口の中が乾いていると、舌が動かしにくくなり、言葉がうまく出にくくなることがあります。また、乾燥によって口の中に違和感が生まれ、それが滑舌にも影響を与えることがあります。

特に長時間話す場面や緊張しているときは、口が乾きやすく、発音が不明瞭になりやすいです。水分をこまめにとったり、唾液の分泌を促す工夫をしたりすることで、口の中の潤いを保ちやすくなります。

歯並びが整うと滑舌がよくなる?

滑舌が良くなりOKサインを出す女性

歯列矯正によって歯並びが整うと、発音がはっきりしやすくなることがあります。これは、舌や唇が動かしやすくなり、音の出しやすさが改善されるためです。特にサ行やタ行などは、歯の位置が整うことで、空気の流れが安定し、言葉がクリアに聞こえやすくなります。

また、噛み合わせが整うことで、下あごの動きもスムーズになり、口の開閉や発声が自然に行えるようになります。これにより、母音と子音のバランスが取りやすくなり、声が明瞭に感じられるようになる場合があります。

ただし、滑舌の改善には、歯並びの変化だけでなく、舌の動かし方や口まわりの筋肉の使い方なども関係します。矯正後に自然と発音がよくなる人もいれば、発音練習などを取り入れることでさらに話しやすくなる人もいます。

滑舌は、歯列だけでなく口全体の機能と連動していることを理解しておくことが大切です。

矯正中に滑舌の悪さを感じたときの対処法

発音のトレーニングをする様子

滑舌の変化を感じたときでも、正しい対処を行うことで、会話がしやすくなるように導くことができます。矯正治療中は歯や装置の位置が日々変わっていくため、安定しない感覚に戸惑うこともあるかもしれませんが、自分自身の工夫によって、話しづらさを軽減することは十分可能です。

ここでは、矯正中に滑舌の悪さを感じたときに実践できる具体的な方法をご紹介します。

矯正装置を正しく装着する

矯正装置は、正しい位置にきちんと装着されていることで本来の効果を発揮します。装着位置がずれていたり、装置に浮きがあったりすると、発音に影響が出るだけでなく、矯正力にもムラが生じるおそれがあります。

マウスピース矯正の場合は、装置を歯列にしっかり密着させることが大切です。鏡で歯と装置がぴったりフィットしているかを確認し、違和感があればすぐに歯科医師に相談しましょう。

また、固定式の装置を使用するワイヤー矯正の場合でも、装置のゆるみは発音に悪影響を及ぼす可能性があります。装置の状態に不安があるときは、自己判断で放置せず、必ず歯科医師の診察を受けてください。

発音のトレーニングを行う

言葉がうまく伝わりにくいと感じたときは、口のまわりや舌を動かす練習が役立ちます。

たとえば、音読をしたり、早口言葉を練習したりすることで、舌の動きがなめらかになりやすくなります。最初はゆっくりはっきりと発音しながら、舌がどこに触れているかを意識して練習すると、だんだんと話しやすくなっていきます。

録音して自分の声を聞いてみると、どの音が聞き取りづらいかを確認しやすくなるでしょう。

ゆっくり話すことを意識する

矯正中に話しにくさを感じたときは、焦らずゆっくり話すことを意識するのがポイントです。矯正装置の装着直後は、舌や唇の動きが制限されるため、いつも通りのスピードで話そうとすると音が出しづらくなります。

このような場合、意識的にゆっくりと話すことで、発音が安定しやすくなり、聞き手にも言葉が伝わりやすくなります。また、ゆっくり話すことで、自分自身で発音の違和感に気づきやすくなり、改善もしやすくなります。

まとめ

ワイヤー矯正に慣れてきた笑顔の女性

滑舌と歯列矯正には深いつながりがあります。矯正治療の途中で言葉がはっきりしにくくなることがありますが、それには舌の動きや口の中の状態が変わることが関係しています。装置の影響で発音が難しく感じる場面もありますが、時間とともに慣れていくことがほとんどです。

また、歯並びが整うことで舌が動かしやすくなり、発音が明瞭になることもあります。発音の違和感を覚えたときは、装置の状態を確認したり、話し方を工夫したりすることで、話しやすさが戻ることもあります。

焦らず少しずつ慣れていくことが、自然な滑舌につながる大切なポイントです。

矯正治療を検討されている方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。

当院のホームページはこちらWeb予約もお受けしております。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひご覧ください。

帆足 公人 理事長

■この記事の監修者

帆足 公人 理事長

経歴
  • 1981年、歯科医師国家試験合格、歯科医師免許取得後、米国ミシガン大学(University of Michigan)歯学部大学院に入学。 補綴学(入れ歯や差し歯、審美やインプラント、噛み合わせや顎関節症などを専門とする学問)と歯周治療学(歯周病を専門とする学問)のダブルマスター(2つの学科の専門医)を取得。両学科の講師を経て1990年に帰国。
  • 9年間のアメリカ留学中に学んだ先端歯科医療技術と同時に、予防に対する意識の高さに感銘し、日本での治療中心のCure(治療)からCare(ケア)への予防歯科医療を目指し、早くから日々の臨床に取り組んできた。
  • 1999年5月に現在の医療法人社団公歯会、神田橋デンタルオフィスを開業し、それぞれの年齢のライフステージにあった個人個人のケアプログラムを作成しいかに自分の歯を残すか、いかに口腔機能を改善維持するかなど口腔顎顔面の環境を機能と美の観点から、多くの患者の治療とケアに携わってきた。
  • 現在、日本⻭科大学⻭周病科非常勤講師、昭和大学⻭学部補綴学講座兼任講師、日本アンチエイジング⻭科学会理事、またアメリカ⻭周病学会会員、ICP(International College of Prosthodontics)会員、日本⻭周病学会会員、日本臨床⻭周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本⻭科審美学会会員、日本オーラルヘルスケア学会会員など多くの学会に所属している。またP&P研鑽会という研究会を創設し、後進の育成にも力を注いでいる。
  • 1981年 歯科医師免許取得
  • 1982年 米国ミシガン大学歯学部大学院補綴学科入学
  • 1987年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1987年 同大学歯学部大学院歯周病科入学
  • 1989年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1989年 同大学歯学部 補綴科、歯周病科講師
  • 1990年 帰国
  • 1991年 日本歯科大学新潟生命歯学部補綴科非常勤講師
  • 1995年 日本歯科大学生命歯学部歯周病科非常勤講師
  • 1998年 日本歯周学会認定専門医取得
  • 1999年 千代田区にて神田橋デンタルオフィス開業
  • 現在 日本歯周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本歯科審美学会会員、日本歯科アンチエイジング学会会員、アメリカ歯周病学会会員、国際歯科補綴医学会会員

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