歯のコラム

虫歯になりやすい子どもの特徴とは?予防法も詳しく解説

2025年4月12日

母親に歯が痛いと訴える女の子

こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。

子どもの歯は、大人の歯よりも虫歯になりやすいことをご存じでしょうか。乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、虫歯が進行しやすいため、しっかりとしたケアが必要です。また、食生活や歯みがき習慣、唾液の量などによっても、虫歯リスクは変わります。

この記事では、虫歯になりやすい子どもの特徴や、乳歯の虫歯を放置するリスク、効果的な予防法について詳しく解説します。お子さまの健康な歯を守るために、ぜひ参考にしてください。

虫歯のメカニズム

虫歯になった子どもの歯

虫歯は、口内に存在する細菌が糖分を分解し、酸を作り出すことで歯が溶かされる現象です。このプロセスは、脱灰(だっかい)と呼ばれ、初期段階では目に見えないほどの小さなダメージですが、進行すると歯の表面に穴があき、やがて神経にまで達します。

虫歯の原因となる要素

虫歯ができるメカニズムには、大きく分けて以下の3つの要素が関係しています。

虫歯菌(ミュータンス菌)

口の中にはさまざまな細菌が存在しますが、その中でもミュータンス菌は虫歯の主な原因となる細菌です。この菌は糖分を栄養源として繁殖し、酸を生み出して歯のエナメル質を溶かします。

糖分(食べ物や飲み物)

ミュータンス菌は糖分をエネルギーとして活動するため、甘いものを頻繁に摂取すると虫歯リスクが高まります。特に、キャラメルやチョコレートのような粘着性の高いお菓子は歯に残りやすく、虫歯の原因になりやすいです。

また、ジュースやスポーツドリンクに含まれる糖分にも注意が必要です。

歯の質や唾液の働き

虫歯のなりやすさは、歯の強さ(エナメル質の質)や唾液の量にも影響されます。唾液には口内を洗浄し、酸を中和する働きがあるため、唾液が少ない子どもは虫歯リスクが高くなります。

また、歯のエナメル質が弱いと酸によるダメージを受けやすく、虫歯が進行しやすくなります。

虫歯の進行段階

虫歯は放置すると徐々に進行し、次のような段階を経て悪化します。

  1.  初期虫歯(C0)
  2. エナメル質の虫歯(C1)
  3. 象牙質まで進行(C2)
  4. 神経に達する(C3)
  5. 歯冠が崩壊(C4)

C0では、歯の表面が白く濁りますが、まだ穴は開いていない状態です。C1は、歯の表面に小さな穴が開いた状態です。痛みを感じることはほとんどありません。

C2になると、冷たいものがしみるようになります。C3まで進行すると、強い痛みを感じるようになるでしょう。C4では、抜歯が必要になることが多いです。

虫歯になりやすい子どもの特徴とは?

甘いものが好きで虫歯になった女の子の口元

子どもによって、虫歯のなりやすさは違います。同じように歯みがきをしていても、すぐに虫歯になる子どもと、ほとんど虫歯にならない子どもがいるのはなぜでしょうか。

ここでは、虫歯になりやすい子どもの特徴について解説します。

歯の質が弱い

歯の質には個人差があり、生まれつきエナメル質が薄かったり、歯が柔らかかったりすると、虫歯になりやすいです。特に、乳歯や生えたばかりの永久歯は、大人の歯に比べてエナメル質が未成熟で酸に弱く、虫歯のリスクが高くなります。

唾液の分泌量が少ない

唾液には、食べカスを洗い流し、酸を中和して歯を修復する働きがあります。そのため、唾液の量が少ない子どもは虫歯のリスクが高くなります。特に、口呼吸の習慣がある子どもは口が乾燥しやすくなるため注意が必要です。

また、寝ている間は唾液の分泌が減るため、就寝前にしっかり歯を磨かないと虫歯になりやすくなります。

甘いものや間食が多い

虫歯の原因となるミュータンス菌は、糖分をエサにして酸を作り出します。そのため、お菓子やジュースを頻繁に摂取する子どもは虫歯になりやすいです。

特に、キャラメルやチョコレートなど歯にくっつきやすいお菓子、スポーツドリンクや炭酸飲料など糖分の多い飲み物は虫歯のリスクを高めるため注意が必要です。また、食べる時間が長かったり、ダラダラ食べをしたりする習慣があると、口の中が長時間酸性になり、虫歯ができやすくなります。

歯みがきが不十分

歯みがきをしていても、磨き残しが多いと虫歯のリスクは高まります。特に、乳歯や生えたばかりの永久歯は溝が深く、食べカスが残りやすい形状をしているため、しっかり磨かないと虫歯になりやすいです。

また、小さな子どもはまだ自分で丁寧に歯を磨くことが難しいため、保護者の仕上げ磨きが欠かせません。

定期的に歯科検診を受けていない

虫歯は初期段階では痛みがなく、見た目にもわかりにくいため、定期的に歯科検診を受けていないと気づかないうちに進行することがあります。特に、子どもの歯は虫歯の進行が早いため、3〜4ヶ月に1回の定期検診を受けることが重要です。

乳歯の虫歯を放置するとどうなる?

乳歯の虫歯を放置するとどうなるのか考えるイメージ

乳歯は永久歯に生え変わるため、虫歯になってもいずれ抜けるから大丈夫と思うかもしれません。

しかし、乳歯の虫歯を放置すると、さまざまな悪影響が及びます。ここでは、乳歯の虫歯を放置することで起こるリスクについて詳しく解説します。

痛みや腫れがひどくなる

虫歯が進行すると、歯の内部にある神経まで感染が広がり、強い痛みを引き起こします。初期のうちは痛みを感じないこともありますが、放置することで次第にズキズキとした痛みが出たり、歯ぐきが腫れたりする可能性があります。

特に、乳歯の虫歯は進行が早いため、気づいたときには神経まで達していることも少なくありません。

食事がしづらくなり栄養不足の原因になる

虫歯が進行すると、歯が痛くてしっかり噛むことができなくなります。その結果、柔らかいものばかりを好むようになり、食事のバランスが偏ることもあります。

また、しっかり噛まずに食べると、消化不良を起こすこともあります。成長期の子どもにとって、栄養バランスの乱れは発育にも影響を及ぼすため注意が必要です。

永久歯の生え方に悪影響を与える

乳歯は、永久歯が生えてくるための重要なガイドの役割を持っています。虫歯が進行して乳歯が早く抜けると、永久歯が正しい位置に生えてこられず、歯並びが悪くなる原因になります。

特に、乳歯が抜けたスペースに周りの歯が傾いたり、ズレたりすることで、永久歯がねじれたり、重なって生えたりする可能性も否定できません。

虫歯が周囲の歯にも広がる

虫歯を放置すると、その周囲の健康な歯にも虫歯が広がるリスクがあります。特に、乳歯の虫歯は進行が速いため、隣の歯や、すでに生えている永久歯まで虫歯になることもあります。1本の乳歯の虫歯がきっかけで、口全体の健康が損なわれることもあるため、早めの治療が重要です。

虫歯菌が全身に影響を及ぼすことも

虫歯が進行すると、歯の根元に膿がたまることがあります。膿の中には細菌が含まれており、炎症が進むと細菌が血液に入り込んで、全身に影響を及ぼす可能性があります。

子どもの虫歯を予防する方法

母親に歯の磨きなおしをしてもらう女の子

子どもの虫歯を防ぐためには、毎日のケアと生活習慣の見直しが欠かせません。ここでは、子どもの虫歯を防ぐ具体的な方法について解説します。

正しい歯磨き習慣を身につける

虫歯予防の基本は毎日の歯磨きです。特に、就寝前の歯磨きは念入りに行いましょう。子どもが自分で磨くのは難しいため、仕上げ磨きを小学校低学年頃までは継続するのが理想です。

また、歯磨き粉はフッ素配合のものを使用すると効果的です。

食生活を見直す

虫歯の原因となる糖分の摂取を控えることも大切です。特に、ジュースやお菓子をダラダラと食べ続けると、口の中が常に酸性になり虫歯ができやすくなります。

おやつの時間を決め、食べた後は必ず口をゆすぐ、または歯磨きをする習慣をつけましょう。

フッ素を活用する

フッ素には、歯の再石灰化を促し、虫歯になりにくくする働きがあります。歯磨き粉のほかに、歯科医院でのフッ素塗布を定期的に受けるのも効果的です。家庭ではフッ素入りの洗口液を取り入れるとよいでしょう。

定期的に歯科検診を受ける

虫歯は早期発見・早期治療が重要です。3〜4ヶ月に1回のペースで歯科検診を受けることで、虫歯のチェックや適切なケアを受けられます。また、シーラント(奥歯の溝を埋める予防処置)をしてもらえば、虫歯のリスクを大幅に減らすことが可能です。

まとめ

虫歯を治療して笑顔を見せる女の子

子どもの虫歯は、正しい歯磨き習慣や食生活の見直し、歯科検診の継続によって予防することが可能です。特に、乳歯の虫歯を放置すると永久歯にも悪影響を及ぼすため、早めのケアが重要です。

フッ素の活用やシーラント処置などの予防策も取り入れながら、子どもと一緒に歯の健康を守っていきましょう。

子どもの虫歯にお悩みの方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。

当院のホームページはこちらWeb予約もお受けしておりますので、ぜひご活用ください。

帆足 公人 理事長

■この記事の監修者

帆足 公人 理事長

経歴
  • 1981年、歯科医師国家試験合格、歯科医師免許取得後、米国ミシガン大学(University of Michigan)歯学部大学院に入学。 補綴学(入れ歯や差し歯、審美やインプラント、噛み合わせや顎関節症などを専門とする学問)と歯周治療学(歯周病を専門とする学問)のダブルマスター(2つの学科の専門医)を取得。両学科の講師を経て1990年に帰国。
  • 9年間のアメリカ留学中に学んだ先端歯科医療技術と同時に、予防に対する意識の高さに感銘し、日本での治療中心のCure(治療)からCare(ケア)への予防歯科医療を目指し、早くから日々の臨床に取り組んできた。
  • 1999年5月に現在の医療法人社団公歯会、神田橋デンタルオフィスを開業し、それぞれの年齢のライフステージにあった個人個人のケアプログラムを作成しいかに自分の歯を残すか、いかに口腔機能を改善維持するかなど口腔顎顔面の環境を機能と美の観点から、多くの患者の治療とケアに携わってきた。
  • 現在、日本⻭科大学⻭周病科非常勤講師、昭和大学⻭学部補綴学講座兼任講師、日本アンチエイジング⻭科学会理事、またアメリカ⻭周病学会会員、ICP(International College of Prosthodontics)会員、日本⻭周病学会会員、日本臨床⻭周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本⻭科審美学会会員、日本オーラルヘルスケア学会会員など多くの学会に所属している。またP&P研鑽会という研究会を創設し、後進の育成にも力を注いでいる。
  • 1981年 歯科医師免許取得
  • 1982年 米国ミシガン大学歯学部大学院補綴学科入学
  • 1987年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1987年 同大学歯学部大学院歯周病科入学
  • 1989年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1989年 同大学歯学部 補綴科、歯周病科講師
  • 1990年 帰国
  • 1991年 日本歯科大学新潟生命歯学部補綴科非常勤講師
  • 1995年 日本歯科大学生命歯学部歯周病科非常勤講師
  • 1998年 日本歯周学会認定専門医取得
  • 1999年 千代田区にて神田橋デンタルオフィス開業
  • 現在 日本歯周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本歯科審美学会会員、日本歯科アンチエイジング学会会員、アメリカ歯周病学会会員、国際歯科補綴医学会会員

▶︎ 医師紹介ページを見る

« »

神田橋デンタルオフィス

所在地 〒101-0047
東京都千代田区内神田1-2-2 小川ビル1F
電話番号 03-5283-6533