歯のコラム

2025年10月18日

前歯にセラミックベニアを装着するイメージ

こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。

歯の見た目は第一印象に大きく影響します。特に前歯は、笑ったときや話すときに最も目立つ部分であり、口元の美しさを左右します。

虫歯や外傷、あるいは元々の歯並びや色味の悩みを持つ方にとって、審美的な解決策として注目されているのがセラミック治療です。なかでも前歯をセラミックにすることで、見た目だけでなく機能面でもさまざまなメリットがあります。

しかし、治療には費用やリスクも伴うため、正しい知識をもって検討することが大切です。

今回は、前歯をセラミックにするメリットやデメリット、使用される素材や治療の流れまで詳しく解説します。セラミック治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

前歯をセラミックにするメリット

前歯をセラミックにするメリットのイメージ

前歯をセラミックにすることには多くのメリットがあります。以下に詳しく解説します。

自然な見た目を再現できる

セラミックは天然の歯のような透明感と色合いを持っているため、見た目が非常に自然です。光の透過性も高く、本物の歯と見分けがつかないほど精巧な仕上がりになります。

また、患者さん一人ひとりの歯の色に合わせて色調を調整できるため、周囲の歯と違和感なくなじませることが可能です。前歯のように他人の目に触れやすい部分において、この自然さは非常に大きなメリットといえます。

虫歯や歯周病のリスクを軽減できる

セラミックは表面が滑らかなため、プラーク(歯垢)が付着しにくいという特徴があります。これにより、虫歯や歯周病のリスクを軽減することが期待できます。また、金属を使用しないため、金属の腐食による歯ぐきの炎症やアレルギー反応も起こりません。

日々の歯磨きや定期的なケアを継続することで、口腔内を健康な状態に保ちやすい点も魅力です。

金属アレルギーの心配がない

金属製の被せ物の場合、長期間使用すると金属イオンが溶け出して、金属アレルギーを引き起こすリスクがありました。

一方でオールセラミックやジルコニアなどの金属を使用しないセラミックの歯を選択すれば、金属アレルギーの症状が現れる心配がありません。口の中に入れるものだからこそ、アレルギーのリスクを避けられる点は大きな安心材料です。

歯茎の変色を防げる

金属製の被せ物を長期間使用していると、歯茎が黒ずんで見えることがあります。これは、金属イオンが溶け出して歯ぐきに沈着することが原因です。

一方、セラミックは金属を含まないため、歯ぐきの変色を防ぐことができます。美しい口元を長く維持したい方にとって、歯ぐきの健康と見た目の両方を守れるセラミック治療は魅力的な選択肢といえるでしょう。

前歯をセラミックにするデメリット

前歯をセラミックにするデメリットのイメージ

多くの利点がある一方で、セラミック治療にはいくつかの注意点やデメリットも存在します。

費用が高い

セラミック治療は保険が適用されない自由診療であるため、治療費が高額になる傾向があります。前歯1本あたりの費用は素材によって異なりますが、おおよそ8万円から20万円程度が相場です。

高品質な素材ほど費用が高くなる傾向にあるため、予算と目的に応じた選択が必要です。費用面は治療を決断するうえでの大きなポイントになります。

強い衝撃によって割れる可能性がある

セラミックは硬くて丈夫な素材ですが、衝撃が加わると割れることがあります。特に前歯は会話や食事で頻繁に使われる部位のため、強い衝撃や無理な力が加わると、欠けたり割れたりする可能性があるのです。

天然歯を削る必要がある

セラミック治療を行う際には、被せ物がしっかりと適合するように、元の歯をある程度削る処置が必要です。これはセラミックの厚みを確保し、自然な見た目や適切な噛み合わせを実現するために欠かせない工程です。

しかし、一度歯を削ると元の状態に戻すことはできません。そのため、セラミック治療を検討する際は、歯を削ることの影響やリスクについてもしっかり理解しておくことが大切です。

定期的なメンテナンスが必要

セラミックは耐久性がある素材ですが、永久に劣化しないわけではありません。長期間使用するうちに接着部分が劣化したり、歯ぐきが下がって隙間ができたりすることがあります。

そのため、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることが推奨されます。美しさと健康を保つには、日常的なセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアが欠かせません。

前歯のセラミック治療の流れ

セラミックの歯を作製しているイメージ

ここでは、前歯をセラミックにする場合の治療の流れについて解説します。

カウンセリングと診断

まずは歯科医院でのカウンセリングが行われます。患者さんの悩みや希望を確認し、口腔内の状態を詳しく診査します。レントゲンや口腔内写真の撮影を行い、歯や歯ぐき、噛み合わせなどを総合的に評価します。

歯の形成と仮歯の装着

治療方針が決定したら、実際の処置に進みます。まず、セラミックを装着するために天然歯を削る形成という工程が行われます。

その後、見た目や噛み合わせを保つために仮歯を装着します。仮歯はセラミック歯の形状を決める参考にもなり、完成品の仕上がりに大きく影響します。

セラミックの作製と装着

歯科技工士が、型取りした情報をもとに精密なセラミックを作製します。色や形状などは、他の歯と自然になじむように細かく調整されます。

完成したセラミックを歯科医院で実際に装着し、噛み合わせや見た目に問題がなければ、専用の接着剤で固定します。装着後すぐに自然な見た目と快適な使用感が得られるのが特徴です。

前歯に使用されるセラミック素材と費用

前歯のセラミック治療にかかる費用のイメージ

セラミック治療で使用される素材にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴と費用が異なります。

オールセラミック

オールセラミックは、セラミックだけでつくられた素材で、非常に高い審美性を持ちます。透明感があり、自然な歯に近い見た目を再現できるのが特徴です。金属を一切使用しないため、金属アレルギーの心配もなく、歯ぐきの変色も防げます。

費用は1本あたり10万〜15万円程度が目安です。美しさを重視したい方に選ばれています。

ジルコニア

ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも呼ばれるほど硬く、耐久性に優れた素材です。強度が高いため、奥歯にも使われることがあります。前歯にも使用可能ですが、オールセラミックに比べるとやや透明感に劣る場合があります。

費用は1本あたり10万〜18万円程度です。

e-max

e-maxは、ニケイ酸リチウムを主成分として作られたセラミック素材です。非常に高い透明感と審美性を持つ素材であることから、人目につきやすい前歯の治療にも使用されます。

ただし、強い衝撃が加わると割れる可能性がある点には注意が必要です。費用はおおよそ1本あたり7万〜14万円程度が相場です。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジン(樹脂)を組み合わせた素材で、柔軟性と審美性を兼ね備えているのが特徴です。費用はほかの素材に比べて安価で、1本あたり5万〜10万円程度とされています。

ただし、経年によって変色や摩耗が生じやすく、長期的な美しさや耐久性を重視する方には向かない場合もあります。初めてのセラミック治療や、コストを抑えたい方には選択肢のひとつとなるでしょう。

まとめ

前歯をセラミックにした笑顔の女性

前歯をセラミックにする治療は、美しい見た目を実現するだけでなく、口腔内の健康維持にも効果的です。自然な仕上がりや金属アレルギーの心配がない点など、メリットは多い一方で、費用や割れやすさといったデメリットも理解しておくことが重要です。

使用される素材にはそれぞれ特徴があり、見た目や耐久性、費用のバランスを考慮した選択が求められます。治療の流れや必要なメンテナンスについても事前に把握しておくことで、より安心して治療に臨むことができるでしょう。

セラミック治療を検討されている方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。

当院のホームページはこちらWeb予約もお受けしておりますので、ぜひご活用ください。あわせて公式Instagramも更新しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

«

神田橋デンタルオフィス

所在地 〒101-0047
東京都千代田区内神田1-2-2 小川ビル1F
電話番号 03-5283-6533