歯のコラム

マウスピース矯正後に後戻りが起こるのはどうして?原因と防ぐ方法

2025年3月8日

マウスピースを装着する女性

こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。

マウスピース矯正でせっかく整えた歯並びも、治療後の生活習慣や口内環境によっては、後戻りを起こす可能性があります。後悔しないためにも、後戻りの原因や予防法について知っておくとよいでしょう。

この記事では、マウスピース矯正で後戻りが起こる4つの原因と予防法について解説します。また、後戻りが起こった場合の対処法についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

後戻りとは

後戻りについて歯科医師から説明を受ける様子

マウスピース矯正などの矯正治療で整った歯並びが、再度悪化することを後戻りといいます。矯正治療後の歯の周りの組織は、不安定な状態です。綺麗に見えても、整った歯並びの状態で固定されているわけではありません。

特に、歯を動かす距離が長かった場合や抜歯を行った場合は、後戻りが起こりやすいといわれています。歯を動かす距離が長くなればなるほど、骨や歯茎が安定するのに時間を要するからです。

また、矯正治療後の口内環境や生活習慣などによっても、後戻りすることがあります。後戻りを防ぐためには、リテーナーを正しく装着し、定期的にメンテナンスを受けることが重要です。

マウスピース矯正後に後戻りが起こる原因

後戻りの原因となる横向きで寝る女性

マウスピース矯正後に後戻りが起こる原因は、治療後の過ごし方や口内環境、生活習慣などです。ここでは、マウスピース矯正後に後戻りが起こる原因を詳しく解説します。

リテーナーの装着時間が足りない

先述したように、マウスピース矯正直後は歯並びが完全には安定した状態ではありません。特に、治療から1~3か月は後戻りしやすい時期だといわれています。この時期にリテーナーを正しく装着していなければ、後戻りが起こるため注意が必要です。

リテーナーにはいくつかの種類がありますが、マウスピース矯正後には、マウスピース型を使用することが多いです。マウスピース型のリテーナーは取り外しができるので、患者さま自身で装着時間を管理していただかなければいけません。

そのため、治療が終わったからといって自己判断で中断せず、歯科医師の指示を守り、リテーナーを正しく使用することが重要です。

癖の影響

歯並びは、日頃の癖や生活習慣によっても悪化することがあります。歯並びや噛み合わせは、頬や唇などの外側からの圧力と、舌などの内側からの圧力を受けているからです。

特に、マウスピース矯正前から悪習慣がある場合は、後戻りが起こるリスクが高いでしょう。できるだけ早く改善することが大切です。

具体的には、以下のような悪習慣がある場合、後戻りすることがあります。

頬杖や横向き寝

頬杖や横向き寝、うつぶせ寝などは、外側から歯に圧力をかけるので後戻りの原因になります。これらの癖は無意識に行うことが多いですが、強い力がかかると、顎やお口周りの筋肉にも負担がかかります。

顎関節症を発症させる要因にもなるため、早急に改善するのがよいでしょう。

口呼吸など

口呼吸やポカン口なども注意が必要です。お口周りの筋肉が適切に使われないため、適切な圧力がかからず歯並びが悪化することがあるからです。悪習慣がある場合は、マウスピース矯正中から根本的に解消することが推奨されます。

舌癖

舌で歯を押す癖や飲み込む際に舌を前に出す癖があると、歯に不要な力がかかり、後戻りすることがあります。特に、舌の力により内側から外側に歯が押し出されることで、すきっ歯や出っ歯になる場合があるため、注意が必要です。

親知らずの影響

歯並びに影響を与えている親知らずは、マウスピース矯正前に抜歯するのが一般的です。

しかし、マウスピース矯正後に親知らずが生えてくることも少なくありません。特に、横向きや斜めに生えている親知らずの場合、隣の歯を押して後戻りを起こしたり、出っ歯や叢生になったりすることがあります。

そのため、矯正治療が終わった後も定期的に通院し、検診を受けることが重要です。

歯周病や加齢の影響

マウスピース矯正後から数年経った後に、後戻りすることもあります。原因の1つは歯周病です。歯周病とは、歯垢や歯石が原因で、歯の周りの組織に炎症が起こる病気のことです。

放置すると歯がグラつき、最終的には歯が抜け落ちることがあります。歯周病によって歯が不安定な状態になると、歯並びが悪化したり噛み合わせがズレたりします。そのため、マウスピース矯正後はお口の中を清潔に保つことが欠かせません。

また、加齢とともに歯はすり減っていきます。歯が擦り減ると噛み合わせが変化し、後戻りすることがあります。

特に、歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、歯の擦り減りが起きやすいです。定期的に噛み合わせの確認や調整をしてもらうとよいでしょう。

マウスピース矯正後に後戻りが起こるのを防ぐ方法

マウスピース矯正後に後戻りが起こるのを防ぐために歯科医院でチェックを受ける女性

以下の4つのポイントに気を付けることで、後戻りを予防できるでしょう。

リテーナーを正しく装着する

マウスピース矯正には、歯並びを整える矯正期間と、歯並びを安定させるための保定期間があります。保定期間は、リテーナーを装着する必要があります。

マウスピース型のリテーナーを使用する場合、治療直後は1日20~22時間以上装着しましょう。特に、治療後1~3ヵ月の間は後戻りしやすいため、リテーナーの長時間の使用により歯並びを安定させることが欠かせません。

歯科医師に指示された期間や装着時間を守ることが大切です。

悪い癖を解消する

日常的に悪い癖を行っている場合は、早急に改善しましょう。特に、マウスピース矯正直後やリテーナーを装着していない時間は、癖の影響を受けやすいです。

ただし、舌位が低い、舌で歯を押しながら飲み込むなどの舌癖は、ご自身で治すことは難しいといわれています。舌癖に関しては専用のトレーニング方法があるため、お悩みの方は歯科医師に相談しましょう。

歯磨きなどのセルフケアを徹底する

虫歯や歯周病の悪化により、後戻りが起こる場合もあります。毎日歯磨きを丁寧に行い、口腔内を清潔に保ちましょう。

特に、歯と歯の間や歯の裏側、歯と歯茎の境目は磨き残しができやすい箇所です。このような箇所は、歯ブラシの毛先を意識し、小刻みに動かして磨いてください。また、デンタルフロスや歯間ブラシを使用するのも効果的です。

定期的にメンテナンスを受ける

マウスピース矯正後、定期的にメンテナンスを受けることも大切です。定期的に歯科医師のチェックを受けることで、虫歯や歯周病の有無、噛み合わせ、リテーナーの調整、後戻りの有無をチェックできます。

これにより、たとえ後戻りや口腔内のトラブルが起きたとしても、早急に対処できます。また、クリーニングや歯磨き指導も受けられるため、口内の健康を保つ効果もあります。

後戻りの発見が遅れると、その分歯並びが悪化し、せっかく行った矯正治療が無駄になるかもしれません。マウスピース矯正後は、何もトラブルを感じていなくても定期的にメンテナンスを受けることが重要です。

マウスピース矯正後に後戻りを起こしたときの対処法

後戻りを起こしリテーナーの装着を続ける人の手元

マウスピース矯正後に後戻りが起こったときの対処法は、以下の2つです。

リテーナーの装着を続ける

リテーナーを装着した際に、圧迫感や違和感、痛みがある場合、後戻りが起きている可能性があります。

しかし、リテーナーをきちんと装着できるのであれば、装着を継続することで後戻りが改善できる場合がほとんどです。リテーナーがうまくはまらない、痛みが強いなどの場合は、リテーナーを無理に使用せず、速やかに歯科医師に相談しましょう。

再び治療を行う

リテーナーが装着できない、強い痛みがあるなどの場合、重度の後戻りが起こっているかもしれません。

リテーナーは歯並びを安定させるもので、歯並びを整えるものではありません。そのため、リテーナーが入らないほどの後戻りが起きている場合は再治療が必要です。再びマウスピース矯正を開始し、悪くなった歯並びを整えます。

後戻りに早く気付ければ短期間で改善できることが多いですが、対処が遅くなればその分歯並びが悪化し、治療期間や費用の負担が増加します。

歯科医院によっては、保証期間内であれば無償もしくは安価に再治療できるところもあります。保証の内容や期間、後戻りへの対応については歯科医院によって異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

まとめ

マウスピース矯正後の後戻りを防ぎ歯並びが綺麗になった女性

マウスピース矯正を含めた矯正治療では、リテーナーの装着時間や口腔トラブルの影響などが原因で後戻りすることがあります。特に、マウスピース矯正の治療前から悪い癖がある場合、後戻りが起こりやすいです。そのため、癖を根本的に解消することが欠かせません。

また、リテーナーの装着時間を守り、定期的にメンテナンスを受けることも大切です。

マウスピース矯正を検討されている方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。

当院のホームページはこちらWeb予約もお受けしておりますので、ぜひご活用ください。

帆足 公人 理事長

■この記事の監修者

帆足 公人 理事長

経歴
  • 1981年、歯科医師国家試験合格、歯科医師免許取得後、米国ミシガン大学(University of Michigan)歯学部大学院に入学。 補綴学(入れ歯や差し歯、審美やインプラント、噛み合わせや顎関節症などを専門とする学問)と歯周治療学(歯周病を専門とする学問)のダブルマスター(2つの学科の専門医)を取得。両学科の講師を経て1990年に帰国。
  • 9年間のアメリカ留学中に学んだ先端歯科医療技術と同時に、予防に対する意識の高さに感銘し、日本での治療中心のCure(治療)からCare(ケア)への予防歯科医療を目指し、早くから日々の臨床に取り組んできた。
  • 1999年5月に現在の医療法人社団公歯会、神田橋デンタルオフィスを開業し、それぞれの年齢のライフステージにあった個人個人のケアプログラムを作成しいかに自分の歯を残すか、いかに口腔機能を改善維持するかなど口腔顎顔面の環境を機能と美の観点から、多くの患者の治療とケアに携わってきた。
  • 現在、日本⻭科大学⻭周病科非常勤講師、昭和大学⻭学部補綴学講座兼任講師、日本アンチエイジング⻭科学会理事、またアメリカ⻭周病学会会員、ICP(International College of Prosthodontics)会員、日本⻭周病学会会員、日本臨床⻭周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本⻭科審美学会会員、日本オーラルヘルスケア学会会員など多くの学会に所属している。またP&P研鑽会という研究会を創設し、後進の育成にも力を注いでいる。
  • 1981年 歯科医師免許取得
  • 1982年 米国ミシガン大学歯学部大学院補綴学科入学
  • 1987年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1987年 同大学歯学部大学院歯周病科入学
  • 1989年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1989年 同大学歯学部 補綴科、歯周病科講師
  • 1990年 帰国
  • 1991年 日本歯科大学新潟生命歯学部補綴科非常勤講師
  • 1995年 日本歯科大学生命歯学部歯周病科非常勤講師
  • 1998年 日本歯周学会認定専門医取得
  • 1999年 千代田区にて神田橋デンタルオフィス開業
  • 現在 日本歯周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本歯科審美学会会員、日本歯科アンチエイジング学会会員、アメリカ歯周病学会会員、国際歯科補綴医学会会員

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