2025年6月21日
こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。
乳歯の虫歯は、お子さまにとって辛い症状が現れるだけでなく、将来の永久歯にも影響を及ぼす可能性があります。痛みが強くなるとブラッシングに支障が出て、口内をきれいに保つことが難しくなり、他の問題が生じる可能性もあるでしょう。
そのため、保護者の方はお子さまの口内を注意深く観察し、異常を感じたら早めに歯科クリニックを受診することが重要です。
この記事では、乳歯が虫歯になった際の影響や治療方法、予防策をわかりやすく説明します。乳歯が虫歯になったときの特徴もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧いただき、お子さまの口内をチェックしてみてください。
乳歯の虫歯には、以下のような特徴があります。
虫歯が始まると、歯の表面に白い斑点や濁った部分が現れます。ミネラル成分が溶け出し、歯質の構造が変化している証拠です。
お子さま自身では気づきにくいため、保護者の方が毎日のブラッシング後に口内をチェックするとよいでしょう。
乳歯はエナメル質が薄いうえに象牙質も柔らかいため、虫歯菌がすぐに内部に到達しやすいです。特に、歯と歯の間や噛み合わせ面の溝は食べかすが溜まりやすく、肉眼では見えにくい場所です。
歯科クリニックでの定期検診時には、レントゲンで確認することで目に見えない初期虫歯も発見できます。家庭ではブラッシングの仕上げをフロスや仕上げブラシで行い、フッ素を活用したケアを続けることで進行を抑えましょう。
虫歯が進行しても、お子さまが痛みを訴えないことがあります。乳歯の神経は永久歯よりも感覚が鈍く、痛みのシグナルが弱いことが多いからです。痛みだけに頼ると発見が遅れ、治療が複雑化するリスクが高まります。
初期段階では白濁から始まり、進行すると歯の表面が黄色や茶色に変化しますが、真っ黒になる頃には深刻な状態といえます。色の変化だけを頼りにすると対応が遅れるため、定期的に歯科クリニックでのチェックを受け、わずかな色調の変化や溝の異常も早めに相談してください。
乳歯が虫歯になる主な原因は、以下のとおりです。
生まれたばかりのお口には、ミュータンス菌などの虫歯菌が存在しません。
しかし、保護者の方とのスキンシップなどを通じて唾液が介在すると、お子さまにも虫歯菌が移ります。このため、保護者の口内も健康に保つことが重要です。
おやつや飲み物を、時間を決めずにダラダラと摂取すると口内が長時間にわたり酸性に傾きます。唾液には酸を中和し、歯を再石灰化する働きがありますが、酸性状態が続くと再石灰化が追いつかず、虫歯菌が歯を溶かし続けるのです。
お子さまはまだブラッシングのコツを掴めず、奥歯の溝や歯と歯の間などに汚れを残しやすいです。汚れが残ると唾液だけでは細菌を十分に洗い流せず、虫歯が進行する可能性があります。
結論から申し上げますと、乳歯の虫歯は治療したほうがいいでしょう。乳歯は最終的に生え変わるからと放置すると、様々なリスクを伴います。そのため、できるだけ早めに通院してください。
乳歯の虫歯を放置したときに想定されるリスクは、以下のとおりです。
乳歯の虫歯が進行すると、その下で育つ永久歯にも菌が侵入しやすくなり、歯質が弱くなる可能性があります。また、永久歯の生え方や角度にも歪みが生じる恐れがあります。
歯並びにずれが出るとブラッシングしづらい箇所が増え、さらに虫歯が広がる悪循環を招くため、乳歯の段階で適切に処置をすることが欠かせません。
乳歯を早期に失うと、歯がないスペースに隣の歯が傾き込み、顎の発育バランスが乱れます。その結果、噛み合わせがずれて上下の歯が正しくかみ合わず、顎関節に負担をかけることもあります。
長期間にわたってかみ合わせが悪い状態が続くと、発音や食べ物をすりつぶすことにも支障が出て、食事の際に消化器系に負担がかかりやすくなるでしょう。顎の健康を保つためにも、虫歯によって乳歯を失う前に、予防と早期治療を心がけてください。
乳歯の虫歯を放置すると、口内に存在する虫歯菌の数が増えていきます。虫歯菌は酸を作り出し、歯質を徐々に溶かしていくため、放置期間が長いほど周りの歯への感染リスクが高くなりやすいです。
特に、歯と歯の間や奥歯の溝に菌がたまりやすく、虫歯が連鎖的に広がる恐れがあります。
乳歯が虫歯になったときの治療法は、以下のとおりです。
歯の表面に見られる白濁やごく小さな溝の変化だけで痛みがない場合、まずは削らずにフッ素を塗布して歯質を強化します。フッ素は歯の再石灰化を促し、虫歯菌による酸の影響に対抗する効果があります。
塗布と同時に正しいブラッシング方法を保護者の方と一緒に確認し、食後のケアを徹底することで進行を抑えます。定期検診のたびに歯の状態を観察し、改善が見られなければ次の治療に移行します。
エナメル質に虫歯がとどまる軽度の段階では、虫歯部分を最小限に削り、レジンという歯科用プラスチックを詰めて形を整えます。この治療は通常1回の来院で完了し、施術直後から食事が可能です。
レジン修復は歯の形態を自然に再現し、着色しにくい素材を使うため、お子さまの見た目にも配慮できます。術後は定期的に詰め物の状態をチェックし、劣化が見られた場合は再補修します。
エナメル質を超えて象牙質に達した虫歯は、冷たいものや甘いもので痛みが起こりやすくなります。治療では、まず虫歯を丁寧に除去し、その後レジンを詰めるか、型取りを行って後日に詰め物を装着します。
インレーは歯の咬合面や隣接面を精密に補うため、かみ合わせの安定を保ちやすくなります。
虫歯が神経に到達すると、かなり強い痛みを伴うことがあります。この段階では歯髄を除去し、根管内を清掃して感染再発を防ぎます。根管内をキレイにしてから、詰め物や被せ物の型取りをして、後日完成したものを装着します。
歯の大部分が崩壊し、根だけが残っている状態では、抜歯するケースが多いです。抜歯を行った後は、将来の永久歯のスペース維持のために装置を装着することがあります。
必要に応じて、乳歯の抜歯前に他の歯への負担を抑えるように補強して経過観察を行い、永久歯が生えてくる準備を整えます。
乳歯の虫歯を予防するポイントは、以下のとおりです。
お子さまには、毎食後と就寝前にご家族と一緒にブラッシングを行ってもらいましょう。特に奥歯の噛み合わせの溝や歯と歯の間は汚れが残りやすいため、保護者の方が仕上げ磨きを丁寧に行うことが大切です。
就寝中は唾液の量が減って細菌が増えやすい環境になるため、夜のケアは特に念入りにしてください。
フッ素には虫歯菌の働きを抑え、歯の再石灰化を促進する作用があります。ご家庭ではフッ素配合の歯磨きジェルを使い、毎日のブラッシングでフッ素を取り入れてください。
加えて、歯科クリニックで定期的にフッ素塗布を受けると、専門的な濃度のフッ素が歯質を強く保ち虫歯予防効果を高められます。
ダラダラと食事やおやつを摂ると口内が長時間酸性状態になり、再石灰化が追いつかなくなります。そのため、食べる時間を決めると良いでしょう。また、おやつは歯に残りにくいものを選び、食後すぐにブラッシングできるよう工夫するとさらに効果的です。
乳歯の虫歯は進行が早いため、3か月から半年に一度ほどのペースで歯科クリニックを訪れ、プロのチェックを受けましょう。定期検診ではフッ素塗布やシーラントといった予防処置も可能で、虫歯発生を大幅に抑制できます。
小さな異変でも早期に対処すれば治療の負担を減らせるため、検診を欠かさないことが重要です。
乳歯の虫歯は白濁や進行の速さが特徴で、痛みを感じにくく見逃しやすいです。乳歯の虫歯治療は、軽度の段階ならフッ素塗布やレジン充填で進行を抑えられますが、象牙質や神経まで達すると型取りや根管治療、抜歯が必要になることもあります。
できるだけ早いタイミングで治療を受けることで、痛みや永久歯への影響も抑えられます。虫歯予防のためには、正しいブラッシング習慣、規則的な食事時間、定期的な歯科クリニック受診などを心がけ、保護者の方が観察とサポートを続けることが大切です。
乳歯の虫歯でお悩みの方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。
当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。
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