歯のコラム

どうして虫歯になるの?虫歯の原因と予防のポイントを解説!

2026年7月4日

虫歯になっている歯

こんにちは。東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」です。

虫歯は、子どもから大人まで多くの人が経験する、ごく身近なお口の病気です。「気づいたら歯に穴があいていた」「冷たいものがしみる」などの症状が現れると、すでに虫歯が進行しているケースも少なくありません。

虫歯は、ただ不衛生だからできるわけではなく、食生活や唾液の量、歯の質など、さまざまな要因が複雑に関係しています。

今回は、虫歯ができる原因と、予防のポイントについて解説します。虫歯のリスクを減らし、健康な歯を長く保ちたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

虫歯のメカニズム

虫歯のメカニズム

虫歯は、主にミュータンス菌などの虫歯菌が原因で発生します。虫歯菌は、私たちの口腔内に常在している菌で、食べ物の糖分を餌に酸を作り出し、歯の表面を溶かします。この作用を脱灰と呼びます。

一方で、私たちの体は唾液の働きにより、酸を中和して歯を修復する再石灰化という作用が自然に行われています。この作用により、脱灰と再石灰化は常に繰り返されているのです。ただし、脱灰と再石灰化のバランスが崩れると、虫歯になります。

虫歯の原因

虫歯の原因

虫歯の発生には、虫歯菌以外にも以下の要因が関係しています。

プラーク(歯垢)

プラークは、歯の表面にたまるネバネバした白いかたまりで、主に細菌とその代謝物で構成されています。食後にブラッシングをしないと、食べかすを餌にして細菌が増殖し、プラークを形成します。

放置されたプラークの中では、ミュータンス菌などの虫歯菌が酸を産生し続け、歯の表面をじわじわと溶かします。プラークは歯ブラシで物理的に取り除くしかなく、磨き残しが多いほど虫歯のリスクが高まります。

食生活

虫歯菌が活発に活動する材料となっているのは、糖分です。そのため、糖分を多く含む甘い食べ物や飲み物を頻繁に摂っていると、口の中で酸が多く作られてエナメル質が溶けやすくなります。

しかし、食生活を見直す場合には糖分だけに注目すればよいわけではありません。糖分が少ない食事でも、長時間にわたってダラダラ食べていれば、口内が酸性に傾いた状態が続くためです。

また、間食が多かったり長時間口内に食べ物が残っていたりしても、酸によりエナメル質が溶けやすくなります。

唾液の分泌量

前述したとおり、唾液には、口の中を洗い流す作用があり、虫歯菌の働きを弱めてくれます。

しかし、ストレスや加齢、薬の副作用などによって唾液が減少すると、虫歯になりやすくなります。また、口呼吸の癖がある人も、口腔内が乾燥するため、虫歯になるリスクが高いです。

歯質

一人ひとりの歯の質の違いも、虫歯になりやすさに影響します。歯の表面を覆うエナメル質には個人差があり、厚さや硬さが弱い人は酸に対する抵抗力が低く、虫歯が進行しやすくなります。エナメル質の下にある象牙質まで酸が到達すると、虫歯が一気に進行します。

虫歯の進行段階

虫歯の進行段階

虫歯は一度できると自然には治らない病気であり、放置するとどんどん進行していきます。虫歯には進行度合いに応じた段階があり、治療方法も異なります。ここでは、虫歯の進行段階について解説します。

CO(シーオー:要観察歯)

虫歯の初期段階をCO(Caries Observation)と呼びます。虫歯菌が歯の表面に付着して酸を産生し始め、歯のカルシウム分がわずかに溶け出す脱灰が起こっている段階です。

COでは、エナメル質の光沢が失われて白く濁って見えるようになりますが、まだ穴は開いていません。この状態であれば、歯科医院でのフッ素塗布やブラッシングの徹底によって再石灰化を促し、自然に修復される可能性が高いです。

ただし、自覚症状が少ないため、自分で気づくことは難しいです。COの段階で気づくためには、定期的に歯科検診を受けておく必要があるでしょう。

C1(エナメル質の虫歯)

C1ではエナメル質がさらに溶け、小さな黒ずみや穴が生じることがあります。エナメル質には神経が通っていないため、冷たいものがしみたり、痛みを感じたりすることはほとんどありません。そのため、気づかないケースも多いです。

C1の虫歯が見つかった場合は、虫歯の部分を削り、詰め物をします。

C2(象牙質の虫歯)

エナメル質の内側にある象牙質にまで虫歯が進行した状態がC2です。象牙質はエナメル質よりもやわらかく、虫歯が広がりやすいため、この段階から進行が加速します。

C2になると冷たいものや甘いものがしみるようになり、軽い痛みを感じることもあります。穴がはっきりと開いて見た目にも分かるようになるため、虫歯に気づいて歯科医院を受診する方も多いです。

歯科医院では、C1のときと同様に、虫歯部分を削って詰め物をします。

C3(歯髄の虫歯)

虫歯が象牙質のさらに奥にある歯髄(神経)まで進んだ段階です。冷たいものや甘いものを食べたときにしみる症状に加え、何もしなくてもズキズキと強い痛みを感じるようになります。

この段階では、虫歯部分を削った後に神経を除去し、歯の内部を消毒・洗浄する根管治療が必要です。根管治療は数回にわたる通院が必要で、時間も費用もかかります。神経を除去した歯は、脆くなることが多く、将来的に破折するリスクも高まります。

C4(歯の崩壊)

C4まで進行すると、歯冠が崩壊し、根だけが残った状態になります。歯の機能を失い、抜歯が必要となるケースが多いです。抜歯した後は、入れ歯とブリッジ、インプラントのいずれかで歯の機能と見た目を回復させることが一般的です。

虫歯を予防するためには

虫歯を予防するために歯磨きしている女性

虫歯は正しい知識とケアで十分に予防できます。ここでは、日常生活の中で実践できる虫歯予防のポイントを紹介します。

正しい歯磨き習慣を身につける

虫歯予防の基本は、毎日の歯磨きです。歯の表面に蓄積したプラークが虫歯の原因となるため、しっかりと落とすことが大切です。

歯ブラシは毛先の届きやすいものを選び、1本ずつ丁寧に磨くよう心がけましょう。また、歯ブラシだけでは落としきれない歯と歯の間や歯茎の境目には、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことも有効です。

特に就寝中は唾液の分泌量が減るため、細菌が繁殖しやすい環境になります。寝る前の歯磨きは必ず行いましょう。

フッ素を活用する

フッ素には歯の再石灰化を助け、虫歯菌の活動を抑える重要な役割があります。市販されている多くの歯磨き粉にはフッ素が含まれており、日常的に使用することで虫歯予防効果が得られます。

歯科医院では高濃度のフッ素塗布が受けられ、より強力な虫歯予防が可能です。家庭と歯科医院でのケアを組み合わせることで、虫歯の発生リスクを下げられます。

食習慣を見直す

間食の回数や糖分の摂取量も虫歯のリスクを大きく左右します。だらだらと長時間にわたってお菓子や甘い飲み物を口にする習慣は、口内の酸性状態が続き、歯の再石灰化を妨げます。間食は時間を決め、水やお茶など糖分を含まない飲料を選ぶことが望ましいです。

また、よく噛んで食べることは唾液の分泌を促し、口内の自浄作用を高めます。

唾液の分泌を促す

口の中が乾燥していると、酸が洗い流されにくくなり、虫歯ができやすくなります。加齢や薬の副作用、ストレスなどで唾液の分泌量が減少することがありますが、意識して唾液の分泌を促すことが虫歯予防に役立ちます。

唾液の分泌を促す方法としては、ガムを噛む・水をしっかり飲む・よく噛んで食べるなどがあります。また、キシリトール入りのガムやタブレットは、唾液の分泌を促すとともに、虫歯菌が酸を作るのを防ぐ効果も期待できます。

特に口呼吸の方は口の中が乾燥しやすいため、鼻呼吸を意識するなどの対策も重要です。

定期的に歯科検診を受ける

虫歯を防ぐうえで、定期的に歯科検診を受けることが大切です。自分では磨き残しや初期虫歯に気づきにくいですが、歯科医院でのチェックを受ければ、早期に異変を発見できます。また、歯の表面に付着した歯石は日常的な歯磨きでは除去できませんが、歯科医院での専門的なクリーニングであれば除去が可能です。

クリーニングを受けると、口の中の細菌数を減らし、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。検診の頻度は、一般的には3〜6か月に1回が目安です。患者さまの口腔内の状態によっては頻度を高めたほうがよいケースもあるため、歯科医師に確認しましょう。

まとめ

虫歯になっている歯

虫歯は、虫歯菌が産生する酸によって歯が溶かされることで起こります。初期段階であれば歯を削らずに済むこともありますが、進行するにつれて治療の範囲が広がり、最悪の場合は抜歯に至ることもあります。

健康な歯を長く守るためには、毎日の歯磨きを丁寧に行い、定期的な歯科検診で早期発見・早期治療につなげることが大切です。虫歯のリスクを正しく理解し、毎日のケアを積み重ねていきましょう。

虫歯にお悩みの方は、東京都千代田区「大手町駅」C1出口より徒歩5分、「神田駅」より徒歩8分にある歯医者「神田橋デンタルオフィス」にお気軽にご相談ください。

当院では、1本の歯を守ることにこだわって予防・治療を行っています。虫歯・歯周病治療のみならず、予防歯科や矯正治療、審美治療にも力を入れております。

当院のホームページはこちらWeb予約もお受けしております。公式Instagramも更新しておりますので、ぜひご覧ください。

帆足 公人 理事長

■この記事の監修者

帆足 公人 理事長

経歴
  • 1981年、歯科医師国家試験合格、歯科医師免許取得後、米国ミシガン大学(University of Michigan)歯学部大学院に入学。 補綴学(入れ歯や差し歯、審美やインプラント、噛み合わせや顎関節症などを専門とする学問)と歯周治療学(歯周病を専門とする学問)のダブルマスター(2つの学科の専門医)を取得。両学科の講師を経て1990年に帰国。
  • 9年間のアメリカ留学中に学んだ先端歯科医療技術と同時に、予防に対する意識の高さに感銘し、日本での治療中心のCure(治療)からCare(ケア)への予防歯科医療を目指し、早くから日々の臨床に取り組んできた。
  • 1999年5月に現在の医療法人社団公歯会、神田橋デンタルオフィスを開業し、それぞれの年齢のライフステージにあった個人個人のケアプログラムを作成しいかに自分の歯を残すか、いかに口腔機能を改善維持するかなど口腔顎顔面の環境を機能と美の観点から、多くの患者の治療とケアに携わってきた。
  • 現在、日本⻭科大学⻭周病科非常勤講師、昭和大学⻭学部補綴学講座兼任講師、日本アンチエイジング⻭科学会理事、またアメリカ⻭周病学会会員、ICP(International College of Prosthodontics)会員、日本⻭周病学会会員、日本臨床⻭周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本⻭科審美学会会員、日本オーラルヘルスケア学会会員など多くの学会に所属している。またP&P研鑽会という研究会を創設し、後進の育成にも力を注いでいる。
  • 1981年 歯科医師免許取得
  • 1982年 米国ミシガン大学歯学部大学院補綴学科入学
  • 1987年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1987年 同大学歯学部大学院歯周病科入学
  • 1989年 同大学院修了、マスターオブサイエンス(MS)取得
  • 1989年 同大学歯学部 補綴科、歯周病科講師
  • 1990年 帰国
  • 1991年 日本歯科大学新潟生命歯学部補綴科非常勤講師
  • 1995年 日本歯科大学生命歯学部歯周病科非常勤講師
  • 1998年 日本歯周学会認定専門医取得
  • 1999年 千代田区にて神田橋デンタルオフィス開業
  • 現在 日本歯周病学会会員、日本インプラント学会会員、日本歯科審美学会会員、日本歯科アンチエイジング学会会員、アメリカ歯周病学会会員、国際歯科補綴医学会会員

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